鈴英 幸運呼び込み3位浮上、初Vへ「とにかくバーディーを」

[ 2018年10月21日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日 ( 2018年10月20日    兵庫県 マスターズGC=6528ヤード、パー72 )

マスターズGCレディース第3日 17番、笑顔でグリーンに向かう松田(撮影・沢田 明徳)
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 13位から出たプロ2年目の松田鈴英(20=ニトリ)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算8アンダー3位に浮上した。元来フェードヒッターだが、この日は逆球が全てバーディーにつながる幸運もあって上位をキープ。昨年のプロテストでトップ合格した期待の星は、初優勝へのバーディーラッシュを誓った。

 会心のリカバリーを見せた。最終18番。松田は第1打をフェアウエー右奥のバンカーに入れたが、そこから第2打をグリーンに乗せ、2パットでパーセーブ。「(第2打は)ピンまで150ヤード。7Iなら大丈夫だと思った。今日はナイスボギーも多かったし、パットが良かったです」と満足そうにうなずいた。

 難しい風に悩まされながらもスコアを3つ伸ばした。元来はフェードボール(落ち際にゆるやかに右に曲がっていく球)を得意としているが、この日の4バーディーは、全てピンがグリーンの左サイドにあるホールで奪った。逆にピンの位置が右側にある5番ではボギー。フェードヒッターには苦手な設定でスコアメークしたことには、「今週はショットが良くなくて、フェードが出ない。逆球ばかりなので結果オーライかも」と笑った。

 昨年7月にプロテストにトップ合格。地道に力をつけ、先週の富士通レディースでは3位に入り、地元で行われるTOTOジャパンクラシック(瀬田CC西)の出場権を獲得した。一つの目標はクリアしたが、優勝へのこだわりは「だんだん強くなっている」という。1つ下の黄金世代の後輩が次々と初優勝を飾っていくなかで「負けたくないというより、刺激を受けている」と目を輝かせる。

 首位に立ったアン・ソンジュとの差は6打。逆転優勝への道のりは至難だが、「とにかく序盤からバーディーを狙っていきたい」と、貪欲な姿勢をのぞかせた。

 ◆松田 鈴英(まつだ・れい)1998年(平10)1月24日生まれ、滋賀県出身の20歳。父の影響で10歳からゴルフを始める。福井工大福井高卒業後は地元のゴルフ場でアルバイトをしながらプロを目指した。2度目の挑戦だった昨年のプロテストでトップ合格。ツアー最高は、8月のNEC軽井沢72と先週の富士通レディースで3位。1メートル67、54キロ。血液型B。

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