大砂嵐 無免許運転容疑立件へ聴取、妻も 長野県警 厳罰必至

[ 2018年1月31日 05:30 ]

長野県警による聴取のため、大相撲の大砂嵐を乗せ東京湾岸署に入る車
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 大相撲西十両8枚目でエジプト出身の大砂嵐(25=大嶽部屋)が乗った車が長野県内で別の車に追突した事故で、県警は30日、道交法違反(無免許運転)容疑での立件に向け、東京都内で大砂嵐を聴取した。同乗していた妻についても聴取、当時の状況を詳しく調べる。捜査関係者が明らかにした。

 大砂嵐は1月3日、同県山ノ内町で無免許のまま車を運転した疑いが持たれている。県警は、有効な運転免許証を所持していなかったとみて書類送検する方針。

 大砂嵐は追突事故後、日本相撲協会に「妻が運転していた。事故が起き、妊娠中の妻をかばおうと運転席に移った」などと説明。県警に対しても当初は運転を否定していたが、その後「自分が運転していた」などと容疑を認めたとみられる。防犯カメラなどの映像でも、本人の運転と確認できたという。

 事故判明後の21日、取材に応じた大砂嵐の代理人弁護士は、車を運転していたのはエジプト人の妻で、旅行で長野県を訪れたと説明した。日本相撲協会は初場所9日目の22日、大砂嵐の休場を発表。処分に関しては初場所終了後に検討する方針を示した。春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)は幕下に落ちることが確実となったが、現役力士の運転を禁ずる協会の内規を破っており、厳罰を科されるのは必至とみられる。

 ▽大砂嵐の事故後経過

 ☆1月3日 長野県内で車を運転中に追突事故を起こす。

 ☆同21日 追突事故を起こしていたことが表面化。「自分は運転しておらず、妻が運転していた」と主張していることも判明。

 ☆同22日 長野県警が道交法違反(無免許運転)容疑で書類送検する方針を固める。代理人弁護士は、運転していたのは妻だったと主張。「報道が一方的になされた。大変遺憾」と述べる。

 ☆同23日 県警に「自分が運転していた」と容疑を認めたことが明らかに。防犯カメラなどの映像でも、本人が運転していたことが確認される。

 ☆同30日 県警が道交法違反(無免許運転)容疑での立件に向け、都内で大砂嵐、同乗していた妻を聴取した。

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