川内優輝に充実感 地元開催フルマラソンで初めて走る「いつ県職員を辞めてもいいくらい」

[ 2017年11月12日 15:50 ]

<さいたま国際マラソン>レース中の出来事を身ぶり手ぶりを交え伝える川内(撮影・木村 揚輔)
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 さいたま国際マラソン(さいたまスーパーアリーナ発着)が12日行われ、地元開催のフルマラソンを初めて走ったという公務員ランナー川内優輝(30=埼玉県庁)は「いつ県職員を辞めてもいいくらい」と充実感を表現した。

 埼玉県内で公認のフルマラソンなどイベントを企画したくて埼玉県職員に就職したという。この日は念願のフルマラソンに一般ランナーとして初出場。沿道から大声援を受け「さいたま国際マラソンができて、ランナーとしても走れて良かった」と笑顔で話した。

 もう一つ川内には嬉しい出来事があった。地元の英雄で女子招待選手で埼玉出身の吉田香織(36=TEAM R×L)との“勝負”も制していた。前日のトークイベントでは「女子ごぼう抜き」宣言もしていた川内に、沿道から「おい川内、吉田まで追いつけるぞ!吉田抜け!吉田抜け!吉田抜け!」とげきが飛んだ。

 一斉スタートでは誰よりも早く飛び出すと、宣言通り女子選手を抜きまくった。「目標がなくなってから苦しかった」。川内より30分早くスタートした吉田を40キロ過ぎに捉えると、「何とか吉田香織さんを抜かなきゃと思って走った。頭の中が吉田香織さんだらけ。沿道のおじさんたちに感謝したい」とゴール後にはコーラをがぶ飲みしながら喜んでいた。

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2017年11月12日のニュース