優作 必殺の寄せで3位浮上!名手藤田の技「こっそり盗んだ」

[ 2017年11月12日 05:30 ]

男子ゴルフツアー スポニチ後援三井住友VISA太平洋マスターズ第3日 ( 2017年11月11日    静岡県御殿場市 太平洋クラブ御殿場コース=7246ヤード、パー72 )

17番、バーディーパットを沈めてガッツポーズする宮里優作
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 10位から出た宮里優作(37=フリー)が7バーディー、2ボギーの67をマークして通算11アンダーで3位に浮上した。最終日は大会初優勝、今季4勝目を目指して3打差を追い掛ける。スンス・ハン(31=米国)が通算14アンダーで単独首位に立った。

 3連続バーディーで締めくくり、優勝戦線に生き残った宮里は「ぎりぎり間に合った。5打差あったから、少しは縮められたかな」とほくそ笑んだ。

 強風が吹き荒れる中、67の好スコアで回った。4ホールあるパー5で4つバーディーを奪ったのが大きかった。3番では残り38ヤードから第3打を59度のウエッジで50センチにぴたり。6番ではティーショットを左の林に打ち込みながら3番と同じ38ヤードから第3打を同じクラブで50センチにつけて難なくバーディーにした。

 周到な準備をしていた。「あの距離が残ることを想定して今週はあの距離ばかり練習している」。40ヤード前後のショットが課題だった。先週、平和PGM選手権の練習場でアプローチがうまい藤田寛之の練習を観察した。「あの距離を1ピン(2・5メートル)以内につける。藤田さんは(手首の)コックを早めに入れているのでこっそり盗んだ」。名手の技を習得するため、御殿場では40ヤード前後のショットを打ち続けている。

 毎年ツアーで全国を回るため試合会場の近くになじみの店ができる。宮里はその店を「関所」と称し、開催週に食べに行くことをルーティンにしている。この大会の「関所」は06年から通い続ける富士吉田市のうなぎ店。前夜に足を運び、うな重を堪能した。好スコアにつながり「関所を通ったから良かったのかな」と笑った。

 今季5回目の最終日最終組に入った。過去3回は優勝している。3打差を逆転すれば今季4勝目。選手会長在任中の年間最多勝利数を更新する。そして賞金ランクは3位から1位に浮上し初の賞金王に前進する。この大会の最高成績はアマチュア時代の01年に記録した2位。もちろんその上を狙っていく。

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