NFLが開幕 王者ペイトリオッツはホームでまさかの逆転負け チーフスの新人RBハントは3TD

[ 2017年9月8日 15:20 ]

ルーキーながら開幕戦で3つのTDをマークしたチーフスのRBハント
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 NFLの2017シーズンが7日にマサチューセッツ州フォックスボロで開幕。昨季王者のペイトリオッツは優勝記念式典のあとにチーフス戦に臨んだが、27―42(7―7、10―7、10―7、0―21)で逆転負けを喫して初戦でいきなりつまずいた。

 史上13人目となる40代で開幕戦の先発QBを務めたトム・ブレイディー(40歳)は、36回のパスを投げたものの成功は16回(成功率44・4%)にとどまり、267ヤードを稼いだがTDパスはなし。「もっとチャンピオンらしいプレーをする必要がある」と唇をかんだ。

 ビルズから移籍してきたRBマイク・ギリスリー(26歳)がショート・ヤーデージを確実に稼いで3つのTDランをマークしたものの、第4Qは0―21。2002年開場の本拠地ジレット・スタジアムで前半でリードしながら試合をひっくり返されたのは通算82試合目で初めてで、42失点は18季目を迎えた名将ビル・ベリチック監督(65歳)にとっては屈辱的な自己ワースト記録となった。

 ペイトリオッツは昨季1161ヤードを走破したリーディング・ラッシャーのルギャレット・ブラント(30歳)がイーグルスに移籍し、チーム1位の1106ヤードをレシーブで記録していたエースWR、ジュリアン・エデルマン(31歳)は膝の故障で今季の出場は絶望。ブレイディーにとってはオフェンスを組み立てる“パーツ”が限られ、初戦ではその不安材料がスコアに影響する結果となった。

 一方、チーフスはジレット・スタジアムでは初白星。エースQBアレックス・スミス(33歳)はブレイディーとは対照的に35回中28回のパスを通し(成功率80・0%)、368ヤードと4TDをマークして勝利に貢献。ベリチック監督率いるペイトリオッツを相手にインターセプトを喫することなく300ヤード以上と4TDを記録したQBはスミスが初めてとなった。

 14―17で迎えた第3Qの5分41秒には2季目のWRタイリーク・ヒル(23歳)が75ヤードのTDレシーブをマークして逆転。100メートルで10秒19、40ヤードでは4秒24の自己ベストを持つ快足を生かしてペイトリオッツの守備陣を翻弄(ほんろう)した。ヒルは7回のレシーブで133ヤードをマーク。スミスのメーン・ターゲットとしての役割をきっちりとこなした。

 その後、再びペイトリオッツに逆転されて21―27とされたものの、第4Qに入ると、ドラフト3巡目(全体86番目)の指名選手だった新人RBカリーム・ハント(22歳)が78ヤードのTDレシーブと4ヤードのTDランをマークして再逆転。ハントはトリド大(オハイオ州)時代に一度も記録したことのなかったファンブルを第1Qの最初のプレーでいきなり犯してしまったが、その後は17回のキャリーで148ヤードを走破し、レシーブを併せた総獲得ヤード(239ヤード)はデビュー戦の新人記録となった。

 なおペイトリオッツは17日の第2戦ではロードでセインツと対戦。チーフスは地元カンザスシティーでイーグルスと顔を併せる。

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