遼 最終戦42位も前向き、入れ替え戦へ強気「勝ってやろう」

[ 2017年8月22日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー ウィンダム選手権最終日 ( 2017年8月20日    米ノースカロライナ州グリーンズボロ セッジフィールドCC=7127ヤード、パー70 )

ウィンダム選手権最終R 9番でラフから第2打を放つ石川
Photo By 共同

 33位から出た石川遼(25=CASIO)は1バーディー、1ボギーの70で回り通算7アンダーで42位だった。ヘンリク・ステンソン(41=スウェーデン)が通算22アンダーで今季初優勝。レギュラーシーズンが終了し獲得ポイントで松山英樹(25=LEXUS)が1位となり125位までが来季シードを獲得してプレーオフ(4試合)の初戦に進んだ。175位の石川は入れ替え戦に位置づけられる下部ツアーの終盤4戦に回る。

 レギュラーシーズンの最後のラウンド。スコアは伸ばせなかった。それでも石川は「最後まで良い内容でできて、プラスのことも多かった」と前向きだ。

 5番パー5。左セミラフから、アイアンでピン左6メートルに2オンしてバーディー。6番はカラーからパターで20メートルから30センチに寄せて、14番は3メートルのパーパットを沈めてナイスパー。1番と4番では、4メートルを決められず、18番も2メートルのバーディーパットを外したが「良いパットもあった。次に向けて変えることはない」と感触は悪くない。

 「自分で悩んだり、考えたりの試行錯誤のシーズンだった」。昨季腰を痛めて離脱。今季は公傷制度の適用を受けて20試合に出場した。予選通過は8試合。トップ10入りは昨年10月のCIMBクラシックの1試合だけだった。スイングの修正を繰り返したが、ショットが安定せずフェアウエーキープ率は51・92%で190位、パーオン率は57・84%で159位に低迷した。

 ポイントランキング175位で現時点で来季の出場資格を確保できていないが、「ここで勝つという目標や夢がある。強い選手がたくさんいて、コースセッティングが難しい。自分の腕を磨く環境として世界一だと思う」と改めて米ツアーで戦う決意を示した。

 31日から下部ツアーとの入れ替え戦4試合に挑む。4年前に参戦した時は3試合で1桁順位に入って出場権を死守した。「きつかったし、つらかった。二度と戻りたくないと思った。今は勝ってやろうという気持ちしかない」。次週は自宅のあるフロリダ州で調整する。「何も守るものはない。4試合は攻めの気持ちでやっていきたい」。自らを鼓舞するように言った。

 ▽入れ替え戦 下部ツアーのプレーオフ。レギュラーツアーのポイントランキング126〜200位の選手、下部ツアーの賞金ランキング75位以内の選手などが出場する。小児病院選手権から始まる全4試合の獲得賞金によりランキングを決定。下部ツアーの賞金ランキング25位以内の選手を除く上位25人に入れば来季レギュラーツアーの出場資格を得る。

 ▼13年入れ替え戦の石川 初戦ホテルフィットネス選手権は予選落ちしたが、第2戦チキチータ・クラシックで5位、第3戦ネーションワイド小児病院選手権で7位、最終戦ウェブドットコム・ツアー選手権で8位に入り賞金ランキング13位で終了。13〜14年シーズンの出場資格を確保した。

 ▽米ツアーのプレーオフ レギュラーシーズンのポイントランキング125位以内の選手が出場。出場選手数は試合ごとに絞られ、初戦ノーザントラストが125人、第2戦デルテクノロジーズ選手権が100人、第3戦BMW選手権が70人、最終戦ツアー選手権が30人。各選手の獲得ポイントは最終戦前にリセット。その時点のランキングに応じたポイントが再配分され、最終戦に出場する全選手に年間王者の可能性が残される。

続きを表示

2017年8月22日のニュース