璃花子 メダルなしも笑顔締め、混合400リレー日本新で4位

[ 2017年7月31日 05:30 ]

水泳世界選手権第16日 ( 2017年7月29日    ハンガリー・ブダペスト )

混合4×100メートルフリーリレー決勝、引き揚げる4位の日本(左から)五十嵐、池江、中村、松元
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 競泳混合400メートルリレー決勝で、日本は3分24秒78で4位となった。個人種目で苦闘が続いた池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)は第3泳者としてチームに貢献する納得の泳ぎで、7種目13レースに出場した今大会を締めくくった。

 自ら志願しての出場だった。非五輪種目の混合400メートルリレー決勝。池江は当初、同日の50メートル自由形予選を突破した場合は出場しない予定だった。しかし、「最後はいい形で終わりたい」と代表首脳陣に出場を直訴。16位に終わった50メートル自由形準決勝の約50分後に、今大会13レース目に挑んだ。

 前半の男子2人の後、6番手で飛び込んだ池江は各国女子のエース級と競り合った。引き継ぎで53秒50の好タイムで順位をキープ。最終泳者の五十嵐が2人を抜いて、日本は4位となった。

 個人種目の100メートル自由形は自己ベストから1秒以上遅れる54秒91で予選落ちしただけに、池江は「タイムを上げられた。53秒台はうれしい」と素直に喜んだ。日本が世界に遅れていた自由形リレーでの4位に「予想以上にいい順位だった。メダルも少し見えた」との手応えもつかんだ。

 今大会は昨年のリオ五輪と同じ7種目に出場したが、個人種目は不本意な結果だった。「何もビビらなかった」リオ五輪で5位となった100メートルバタフライは決勝でタイムを落として6位。悔し泣きした。力を出せなかった最大の要因は決勝のレース前に「メダルを獲れないんじゃないか」と自分を信じられなくなった心の弱さ。それを生んだのは「(右肩などの痛みもあり)リオの時より本当に頑張ったと思える強化ができていなかった」からだと今では理解している。

 「自分が満足する練習をしたい。自信を持って決勝に残って、自己ベストを出して笑顔で終われるように」。3年後の笑顔のメダル獲得へ向けて、練習からまた出直しだ。

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2017年7月31日のニュース