萩野 上位食い込めず6位「僕の実力はこれ」、潔く完敗認める

[ 2017年7月31日 05:30 ]

水泳世界選手権最終日 ( 2017年7月30日    ハンガリー・ブダペスト )

男子400メートル個人メドレー予選、力泳する萩野
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 劣勢をはね返せなかった。今の萩野には男子400メートル個人メドレーで上位に食い込む地力がなかった。苦戦を覚悟していただけに涙はなく「正直、全然勝負にもなっていない。僕の実力はこれ。自分の未熟な部分が見えて、今までで一番有意義な大会になった」と完敗を潔く受け入れた。

 大会中の流れも最悪で、800メートルリレーでは不発に終わって「ふがいない。みんなに迷惑をかけた」と泣き崩れるどん底も味わった。この日は最初のバタフライこそ先頭に出たが、ずるずると後退。つらい記憶を残したまま大会を終えた。

 そもそもスタミナに不安があった。骨折と手術の影響でこの2年続けて秋から冬の時期に泳ぎ込みができなかったのが響き、リオデジャネイロ五輪後はこの種目で一度も4分10秒を切れていない。そのため今回は400メートルよりも200メートルの個人メドレーに照準を合わせた。

 必勝を期したそのレースで、ライバルのケイリシュに屈した。

 元々「精神的に、一瞬でがつんと崩れてしまうタイプ」(平井コーチ)。短期間で強い気持ちを持ち直すことはできず、本来の姿を取り戻せなかった。それでも、萩野は最後は前を向いた。「僕は強くなると信じて頑張りたい」。再び世界の頂点に立つ覚悟を示した。

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