大橋 女子400個人メドレー、涙の4位 ラストで力尽きる

[ 2017年7月31日 05:30 ]

水泳世界選手権最終日 ( 2017年7月30日    ハンガリー・ブダペスト )

女子400メートル個人メドレー決勝、清水と健闘をたたえ合う大橋(右)
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 競泳女子400メートル個人メドレー決勝で、大橋悠依(21=東洋大)が4分34秒50の4位に終わった。200メートル個人メドレー2位で今大会日本人メダル1号を手にした大橋だが、最終日の得意種目で、2つ目のメダルはならなかった。清水咲子(25=ミキハウス)は4分35秒62で5位だった。

 初めての世界選手権。最後のレースを終えた大橋はあふれ出る感情を抑えきれず、大粒の涙をこぼした。得意の400メートル個人メドレーはメダル圏内をキープしながら、最後の自由形で力尽きた。「メダルを獲りたいと思っていたので悔しい。いろいろな思いがあって、凄く苦しかったが、最後は絶対自分に負けないぞという気持ちで泳いだ」と振り返った。

 6日前のレースの再現とはいかなかった。200メートル個人メドレーで準決勝8位の第8レーンから銀メダルを獲得した大橋が、今度は準決勝7位の第1レーンに入った。再び大外からの逆襲を狙ったが表彰台には及ばなかった。

 200メートルでは衝撃的な世界デビューを飾った。2分7秒91の日本新記録で2位。レース後は満足感から「もういいよ」と戦う意欲が消えかけた。危機を察した東洋大の平井伯昌コーチはことあるごとに声をかけた。「余計なことは考えず、自分の力を出し切りなさい」。恩師の励ましで「(多くの祝福をもらい)いっぱい応援してくれる人がいると感じました。いいレースを見せたい」と気持ちを切り替えてスタート台に立った。

 400メートルは元々本命種目だ。4月の日本選手権ではリオ五輪銅メダルに相当する日本記録の4分31秒42をマーク。表彰台をイメージして練習に取り組んできた。

 惜しくもメダルを逃したとはいえ、収穫は多かった。「200個メも400個メも違った意味でいい経験になったので、これを水泳人生に生かしていきたい」。今大会低調な日本女子の中で、1メートル73の美人長身スイマーが東京五輪へ確かな存在感を示した。

 ▼5位清水咲子 まだまだ力不足。キャプテンとして、やればできるところを見せたかった。チームのみんなに助けられた。涙が出るくらいいいチームだった。機会があれば今度はメダルを獲りたい。みんなで戦って東京五輪を目指したい。

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2017年7月31日のニュース