史果 プロ初のメジャーで初の首位発進、パットで勢い「90点」

[ 2017年5月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第1日 ( 2017年5月4日    茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部西コース=6670ヤード、パー72 )

キャディーを務める母・喜多麻子プロ(左)と笑顔の川岸
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 国内メジャー第1戦が開幕し、川岸史果(22=加賀電子)が5バーディー、1ボギーの4アンダー、68で回り、柏原明日架(21=富士通)、岡山絵里(20=ニトリ)と並んでともに初の首位発進となった。2打差の4位には、15年から2年連続賞金女王に輝いたイ・ボミ(28=韓国)ら5人が追走。日本ツアー初参戦のアン・シネ(26=韓国)は3オーバーの53位と出遅れた。

 今季初優勝が期待される川岸が、プロ初のメジャーで順調にスコアを伸ばした。前半のインを1アンダーで折り返すと、1番で7メートルのロングパットを沈めて勢いに乗り、5番で2メートル、6番で3メートルのチャンスを生かして4アンダー。首位に立つのはプロ3試合目だが、トップスタートは9試合目で初めてとなった。「90点です。ドライバーを曲げたのはボギーの18番1回だけ。思い切って振れたのでコースの狭さも気になりませんでした」と笑みがこぼれた。

 今季は既に賞金2069万9000円を稼ぐが、KKT杯バンテリン・レディース、サイバーエージェント・レディースと出場2戦連続予選落ち。指導を受ける井上コーチから「クラブが鋭角に入りすぎている」との助言を受け、アッパー気味に振ることでスイングのリズムを取り戻した。

 父は今季からシニアで活躍する川岸良兼、今はキャディーを務める母もプロの喜多麻子だ。怪物と呼ばれた父と同じくツアートップクラスの飛距離を誇る。だが、その川岸の大きな敵となっているのが、昨年12月の右足首軟骨除去手術の後遺症。今も痛みは残り、医師からは「フルスイングを減らし、練習量も少なく」と言われている。アップダウンの激しいコースは負担が大きく、2週前のフジサンケイ・レディースでは「運動禁止」を指示され欠場、マッサージとリハビリに充てた。首位に立ったこの日も練習したい気持ちを抑えて、ホールアウト後はマッサージを優先させた。

 2日目には父が応援に、3日目には父方の祖母の観戦も予定される。祖母からは「予選通ってね」と軽く言われたというが、もちろん、目標は高い。「世界ランク上位の選手、トンプソン選手とも回ってみたい」と2日目もスコアを伸ばしていく。

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2017年5月5日のニュース