川内 東京五輪代表選考に持論 選考大会はコースより気象条件

[ 2017年4月1日 16:00 ]

川内優輝
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 男子マラソンの川内優輝(30=埼玉県庁)が1日、20年東京五輪の代表選考方法について口を開いた。

 日本陸連は従来、主要レースの結果から総合的に判断し代表を選んできたが、東京五輪に向けて新方式の導入を検討している。新方式では17年夏から19年春までの指定大会を予選と位置づけ、基準のタイム、順位を満たした選手が選考大会(19年秋以降)の出場権を獲得。代表を最大の3枠とした場合、選考大会で上位2人が代表に決まり、残り1人は19年秋から20年春までの指定大会で設定記録を突破した最速の選手を選ぶという(突破者がゼロの場合は選考大会3位を選出)。

 東京五輪を目指していない川内は現時点での情報を基に「私はすごくいいと思う。今までのよく分からない選考よりは分かりやすい」とした。19年秋に開催予定のドーハ世界選手権については「ドーハの世界選手権は捨てるしかないでしょうね。この方式だとドーハに出ても損しかないと思う。ほとんどの選手が選考大会の方に行くでしょう。世界選手権が手薄になるのは間違いない」と話した。

 また、選考大会の開催時期については「五輪本番に近い条件でやらないと意味がない。19年の夏に近い秋じゃないと。コースよりも気象条件の方が大事じゃないかと思う」と持論を展開した。

 今夏の世界選手権を日の丸ラストランと位置づける川内だが、その後も自己ベストの更新など自らが設定する目標に向かって走り続ける。「今のところ決勝(選考大会)に出ようとは思っていない」とした上で「前段階の大会(予選)はガンガン出ますよ。決勝(選考大会)に出られる枠を私が埋めてしまうかもしれない。でも、それは負ける選手が悪い!19年秋以降の国内大会も出ます。(2時間)7分台、6分台と私は私の記録を狙っていきたいので!」と目をギラつかせていた。

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2017年4月1日のニュース