愛ホールインワン!荒天の悪条件に耐え5位に浮上

[ 2017年4月1日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第2日 ( 2017年3月31日    静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6568ヤード、パー72 )

4番でホールインワンを出した鈴木愛
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 荒天の影響でスコアが伸び悩む中、25位から出た鈴木愛(22=セールスフォース)が4番でホールインワンを達成するなど、1イーグル、1バーディー、1ボギーの70をマーク。通算1アンダーで首位と6打差の5位に浮上した。大会コースレコードを更新する64で回ったアン・ソンジュ(29=韓国)が通算7アンダーで首位に立ち、前日首位の渡辺彩香(23=大東建託)は通算4アンダーで3打差の2位に後退した。

 会心の一打だった。4番、153ヤードのパー3。7Iを選択し、放たれたボールはグリーン手前4メートルに落下した。雨の影響で前日よりグリーンのスピードは若干緩んだが、球はカップに向かって一直線に吸い込まれた。賞金10万円をゲットし、「やっといいことが起こりました!」と愛スマイルがこぼれた。

 昼から降りだした雨は時間を追うごとに強さを増し、午後スタートの上位陣を苦しめた。「スタート前から雨風は凄くて。その後の天気予報も悪かったので、“耐えるゴルフ”になるかなと思ってスタートしました」。棄権を含む全120人で通算アンダーパーはわずか9人のみ。悪条件を克服し、25位から一気に5位まで順位を上げた。

 開幕から全戦に出場し、18位、21位、8位とまずまずの位置をキープしたが、先週のアクサ・レディースでは雨に泣かされた。荒天の影響で追加されたローカルルール「プリファード・ライ」が適用されないラフで球を拾ってしまい、1打の罰が科せられた。結果は24位。4戦とも最終日に伸ばせず「あまりいいことがなかった」と1カ月間を振り返った。

 だが、このホールインワンで流れは変わるはず。先週のアクサ・レディースでは若林舞衣子が最終日に達成。その勢いで5年ぶりの優勝を果たした。「先週若林さんは(スタートから)2ホール目でホールインワンを決めた。でも、決めた後に気を抜かなかったから優勝につながったんだと思いました。私もそれを心掛けて、ひたすら耐えました」

 首位のアン・ソンジュとは6打差だが、昨年の日本女子プロ選手権では最終日に5打差をひっくり返している。残り2日あれば逆転は可能だ。「晴れていても難しいコース。オーバーパーを叩かないように頑張りたい」と晴れやかな表情で追い上げを誓った。

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