山口茜“ケガの功名”敗戦間際で3点連取 逆転4強

[ 2016年12月3日 05:30 ]

バドミントン 全日本総合選手権第4日 ( 2016年12月2日    代々木第2体育館 )

<全日本総合バドミントン選手権(女子シングルス3回戦>第3セット、懸命にシャトルを拾う山口茜
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 女子シングルス準々決勝で、リオデジャネイロ五輪ベスト8の山口茜(19=再春館製薬所)は、川上紗恵奈(18=北都銀行)を逆転の末、2―1で下して4強入りした。女子ダブルスのリオ五輪金メダリスト高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組(日本ユニシス)もベスト4に進出した。

 勢いに乗る19歳は勝負強い。山口は第1ゲームを10―21で落とし、第2ゲームも19―20で相手にマッチポイントを握られ「正直負けを覚悟した」という。ただ幸運なことに、直前にレシーブで飛び込んで、右膝をすりむいた。期せずしてドクターの治療を受けるためプレーが中断。「気持ちを切らさずに集中してプレーしようと思った。結果的にいい方向に行った」。開き直って反撃に転じて3点連取した。このゲームを奪取すると、第3ゲームは21―9と圧倒。ともに社会人1年目の同学年対決を制し「負けられない意地は少なからずありました」とホッと息をついた。

 リオ五輪後はデンマーク・オープンに優勝するなど好調だ。2年ぶり2度目の日本一まであと2勝。「諦めず我慢できたことは今後に生かせる」と自信を深めていた。 

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2016年12月3日のニュース