山田章仁、仏リーグ挑戦中の五郎丸にエール「強み発揮して」

[ 2016年12月3日 11:00 ]

五郎丸にエールを送る山田(C)WOWOW
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 ラグビーの世界最高峰リーグの一つ、フランス1部リーグに今季、五郎丸歩(30=トゥーロン)が挑戦している。日本代表で活躍するWTB山田章仁(31、パナソニック)がフランスリーグの魅力とラグビースクールに通っていた小学生時代からのライバル・五郎丸にエールを送った。

――フランスリーグの印象は?
 スーパーラグビーよりもコンタクトが激しい。世界中のスター選手がそろっている。見応えがあるリーグだなと思っています。

――日本代表の欧州遠征などでフランスのチームと対戦するのはどういう感覚ですか?
 BKとしてはボールを外へ振って、また外へ振って…という勝負をしていたイメージがありますね。先ほども言いましたが、いろんな国の選手が集まっている分、『これがフランスらしさだ』という型がありそうでないような、個々がそれぞれの色を出してプレーしていた印象があります。

――小さい頃から海外志向が強かったと伺いましたが、小さい頃から外国の試合を見るのは好きだったのですか?
 小さい頃から海外への興味が強くて、外国に出て行きたい、グローバルな人間になりたいと思っていました。テレビでいろいろな国のラグビーの試合を見ても、ラグビーだけじゃなく、その国の風景とか文化とか国民性とかを、ラグビーを通してみることが楽しかった。自分が旅行に行ったような気分になれて好きでしたね。

――2015年のワールドカップ、16年のサンウルブズの活動のあと、五輪を目指してセブンズに活動の軸を移しました。7人制と15人制、それぞれの魅力は?
 セブンズは、その名の通り7人で戦う競技なので、一人一人がパフォーマンスするスペースが広くて、時間もある。力量を出すチャンスはありますよね。そのスリリングな要素を楽しめる競技だなと思います。反対に15人制は、団体スポーツの中でも1チームの人数が一番多い競技なので、チーム一丸で戦う、団結力で勝負するのが特徴です。その分、チームで何かを達成したときの達成感は大きいんじゃないか、そこに魅力を感じます。僕は去年のW杯のあと、15人制代表を離れていた分、去年のW杯を戦った仲間とまた一緒にラグビーができること、新しい仲間と一緒にラグビーを出来ることに喜びを感じています。

――W杯を一緒に戦った仲間の五郎丸が、フランスリーグに挑戦しています。
 このニュースを聞いたときは、僕も非常にワクワクしました。僕自身のことじゃないけれど、自分のことのように嬉しかった。年も一緒だし、W杯も一緒に戦った仲間ですからね。

――山田選手と五郎丸選手は同い年で、福岡の小学生時代からずっとライバルとして戦ってきましたね。
 いやいや、ライバルだなんて、僕は足元にも及ばないですよ(笑い)。ゴローは高校のときも大学でも、僕らの学年を引っ張ってきましたから、ライバルというようには認識していません。彼が日本ラグビーを引っ張ってきた姿はずっと近くで見てきて、すごく頼もしかったし、それをそのまま世界の舞台でも発揮してほしいなと思いますね。彼の武器であるロングキック、代名詞であるゴールキックは、世界でもトップクラスだと思うし、その強みを十二分に発揮してほしいです。

――山田選手もフランスでプレーしたいですか?
 行ってみたいです。フランスに限らず、新しい環境にチャレンジすることは素晴らしいことですし、もちろんフランス自体もとても魅力的ですし。

 五郎丸が所属するトゥーロンの本拠ボルドー戦は4日深夜2・20からWOWOWで生中継予定。五郎丸が先発出場するか注目が集まる。

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2016年12月3日のニュース