帝京大、明大圧倒し6連覇 大学選手権8連覇へ慢心なし

[ 2016年11月21日 05:30 ]

関東大学ラグビー ( 2016年11月20日    秩父宮 )

<帝京大・明大>後半1分、タックルにも倒れずに進む帝京大・姫野

 対抗戦Aの1試合が行われ、帝京大が明大との全勝対決を制し、6季連続7度目の優勝を決めた。帝京大は終始優位な試合運びを見せ、FB尾崎晟也(3年)、WTB竹山晃暉(2年)らが計6トライを奪って圧倒。大学選手権での8連覇、その先の日本選手権制覇へまた一歩近づいた。帝京大が最終戦となる12月3日の筑波大戦で敗れた場合は、現在1敗で追いかける明大と早大に同時優勝の可能性がある。

 激しさ、ここ一番の決定力で明大を圧倒して6トライ。6連覇を達成した岩出雅之監督は「もう一度気持ちを入れた試合で(対抗戦を)締めくくり、大学選手権に臨む」と早くも先を見据えた。

 前半5分にSO松田(4年)のゴロキックを尾崎がキャッチ。息の合ったコンビプレーで先制トライを奪うと、後半はキックオフからの速攻を仕掛け、わずか49秒で竹山がチーム4トライ目。連覇を通じてチームとして積み上げてきた戦術の多彩さ、激しく前に出るディフェンスを発揮した。

 「学生は8という数字の方がこだわりがあると思う」と話した岩出監督だが、夏合宿中には自らセービングの手本を見せ、緩みを引き締めたという。フランカー亀井主将(4年)も「去年は筑波大に苦い思い(敗戦)をしたので、もう一度チームを締めたい」。一切の慢心なく、V8ロードを突き進む。

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2016年11月21日のニュース