カウボーイズ、チーム新9連勝!プレスコットが新人史上3人目の快挙

[ 2016年11月21日 13:57 ]

レイブンズのQBフラッコと握手を交わすカウボーイズのQBプレスコット(4)=AP
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 NFLは20日に各地で12試合を行い、カウボーイズは地元アーリントン(テキサス州)でレイブンズを27―17(前半10―10)で下し、開幕戦で敗れたあとはチーム新記録の9連勝。新人QBダク・プレスコット(23)は試合開始直後はもたついたものの、36回のパス試投で27回を通し、301ヤードと3TDをマークした。この日はサイドラインに本来のエースQBトニー・ロモ(36)が10年ぶりにバックアップQBとしてスタンバイ。しかしその“大先輩”の前でドラフト4巡目指名(全体135番目)のルーキーが存在感を示した。

 プレスコットはこれで5試合連続で2つ以上のTDパスを記録。これはダン・マリーノ(元ドルフィンズ)とラッセル・ウィルソン(シーホークス)に続き、新人としては史上3人目の快挙となった。

 ドラフト全体4番目に指名された新人RBイジキール・エリオット(21)も25回のキャリーで97ヤードをランで奪取。今季の通算ラン獲得は1102ヤードとなり、一世を風靡(ふうび)したトニー・ドーセットが1977年シーズンに樹立していたチームの新人最多記録(1007ヤード)を6試合残した段階で39年ぶりに更新した。

 このカードでは4連勝中だったレイブンズは5勝5敗。1メートル75の小柄なWRスティーブ・スミス(37)はレシーブを8回(99ヤード、1TD)をマークし、史上14人目の通算1000レシーブ(1005)を達成したが、勝利には届かなかった。

 ドルフィンズは敵地ロサンゼルス(カリフォルニア州)でラムズに14―10(前半0―7)で競り勝って6勝4敗。8季ぶりに5連勝を飾って息を吹き返してきた。第3Q終了時点で0―10と後手に回っていたが、QBライアン・タネヒル(28)が第4Q残り4分2秒にWRジャービス・ランドリー(23)へ10ヤード、残り36秒にはWRディバンテ・パーカー(23歳)に9ヤードのTDパスを連続して通して逆転。ここ5試合の点差は15→3→4→7→4だが、すべて接戦を制して白星をまたひとつ増やした。

 過去5回のスーパーボウル出場(優勝2回)を誇るドルフィンズは21世紀に入ってプレーオフに進出したのは2回のみ。最後に勝ったのは2000年のワイルドカード(○23―17=対コルツ)で、08年以来ポストシーズンからは遠ざかっている。

 所属のAFC東地区では首位ペイトリオッツに2ゲーム差をつけられているが、ワイルドカード争いをしているチームの中では3位相当。残り6試合で好成績を残せば、久々に大きなチャンスが巡ってきそうだ。

 敗れたラムズは4勝6敗とプレーオフ争いから一歩後退。ドラフト全体トップで指名したQBジャレッド・ゴフ(22)がようやくNFLデビューを果たしたが初戦は黒星となった。

 ゴフは31回のパス試投で17回を成功させたがパス獲得は134ヤードどまり。土壇場ではドルフィンズ守備陣からプレッシャーをかけられてパスの精度を欠く結果となった。

 NFC北地区でライオンズとともに首位に並んでいるバイキングスは地元ミネアポリス(ミネソタ州)でカージナルスを30―24(前半20―17)で退けて6勝4敗。開幕5連勝のあとに喫していた連敗を4で食い止めた。

 この試合では第2Qにゼイビアー・ローズ(26)がインターセプトから100ヤードを走ってTDをマークし、第3Qにはキックオフからコーダレル・パターソン(25)が104ヤードをリターン。インターセプトとキックオフのリターンでそれぞれ100ヤード以上のTDを同じ試合で記録したのは、1962年のカウボーイズ(対イーグルス)以来、54年ぶりの珍しい出来事となった。

 カージナルスは4勝5敗1分け。NFC西地区2位の座にはとどまったが、この日イーグルスに勝った首位シーホークスとのゲーム差は3に開いた。

 <その他の結果>

バッカニアーズ(5勝5敗)19―17チーフス(7勝3敗)、スティーラーズ(5勝5敗)24―9ブラウンズ(11敗)、ビルズ(5勝5敗)16―12ベンガルズ(3勝6敗1分け)、ジャイアンツ(7勝3敗)22―16ベアーズ(2勝8敗)、コルツ(5勝5敗)24―17タイタンズ(5勝6敗)、ライオンズ(6勝4敗)26―19ジャガーズ(2勝8敗)、ペイトリオッツ(8勝2敗)30―17 49ers(1勝9敗)、シーホークス(7勝2敗1分け)26―15イーグルス(5勝5敗)、レッドスキンズ(6勝3敗1分け)42―24パッカーズ(4勝6敗)

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