カウボーイズ６連勝　プレスコット、９試合残し新人記録に並ぶ

チームを勝利に導いたカウボーイズＱＢプレスコット（ＡＰ）
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　ＮＦＬは３０日、ロンドンでのレッドスキンズ対ベンガルズ戦を含めて各地で第８週の１１試合を行い、好調カウボーイズは地元ダラス（テキサス州）で延長の末にイーグルスを２９―２３（前半１０―１３、延長６―０）で退けて６勝１敗。開幕戦こそジャイアンツに１９―２０で敗れたが、その後は６連勝を飾った。

　快進撃を支えているのはＱＢダク・プレスコット（２３歳）とＲＢイジキール・エリオット（２１歳）の新人コンビ。ドラフト４巡目、全体１３５番目の指名選手だったプレスコットは第４Ｑ残り３分４秒、故障から４試合ぶりに復帰したエースＷＲデズ・ブライアント（２７歳）に２２ヤードの同点ＴＤパスを通し、延長の７分１２秒にはＴＥジェイソン・ウィッテン（３４歳）に決勝の５ヤードＴＤパスを通した。これで今季のＴＤパスは９となり、トロイ・エイクマンが８９年シーズンにマークしたチームの新人記録に９試合を残している段階で並んだ。

　リーグの新人ラッシング記録となっていた４試合連続の１３０ヤード突破を果たしていたエリオットは２２回のキャリーで９６ヤードの獲得に終わったが、レシーブでも４回で５２ヤードを獲得。ルーキー２人の活躍でカウボーイズは久々に活気を取り戻している。

　プレスコットはプレシーズンで腰を痛めて戦列を離れたベテランＱＢトニー・ロモ（３６歳）の代役として先発しているが予想外の大活躍。そのロモは本格的に練習を再開したが、ジェイソン・ギャレット監督（５０歳）が今後どのような判断をするのかが注目されるところだ。

　イーグルスは４勝３敗。ドラフト全体２番目に指名された新人ＱＢカーソン・ウェンツ（２３歳）は２０２ヤードと１ＴＤをマークしたが、指名順では“格下”だったプレスコットとの新人対決に敗れた形。それでも今季のＴＤパス数はプレスコット同様に９となり、９９年シーズンにドノバン・マクナブがマークしていたチームの新人記録（８）を更新した。

　レイダースは敵地タンパ（フロリダ州）でバッカニアーズを延長の末に３０―２４（前半３―１０、延長６―０）で下して６勝２敗。３季目のＱＢデレク・カー（２５歳）が５９回のパス試投で４０回を成功させてチーム記録となる５１３ヤードと３ＴＤをマークした。ただし犯した反則数はリーグ史上最多の２３回で罰退は計２００ヤード。荒さの目立つ試合にもなった。

　レイダースはスーパーボウルに出場した０２年シーズン以降、プレーオフには一度も進出しておらず、ここ４季連続で負け越し。しかしカーのパスさばきが安定している今季は久々に白星を積み重ねている。

　敗れたバッカニアーズは３勝４敗。ＱＢジェイミス・ウィンストン（２２歳）は２ＴＤをパスでマークしたものの惜敗。３連勝を逃した。

　王者ブロンコスは地元デンバー（コロラド州）でチャージャーズを２７―１９（前半１０―７）で下して６勝２敗。守備コーディネーター（アシスタントコーチ）のウェイド・フィリップ氏（６９歳）が第２Ｑ、チャージャーズのＲＢメルビン・ゴードン（２３歳）と衝突して担架で病院に運ばれるというアクシデントがあったが、守備陣が相手ＱＢフィリップ・リバース（３４歳）のパスを３度インターセプトして流れを変えた。

　チャージャーズは３勝５敗。リバースはサックも４回浴びるなどブロンコス守備陣のプレッシャーをかわすことができなかった。

　ペイトリオッツは敵地バファロー（ニューヨーク州）でビルズに４１―２５（前半２４―１０）で勝って７勝１敗。ＱＢトム・ブレイディー（３９歳）は３１５ヤードと４ＴＤをパスで稼ぎ、ボールの空気圧不正事件による出場停止処分が明けたあとは４連勝を飾った。さらにビルズに対しては通算２６勝３敗。同一チームに対する勝ち星としては、ブレット・ファーブ（元パッカーズほか）がライオンズに対して記録していたリーグ最多勝利数（２６勝９敗）に並んだ。

　ビルズは４連勝のあと連敗を喫して４勝４敗。１０月２日のこのカードでは１６―０で勝っていたが、２度目の対戦ではブレイディーのパス攻撃を阻止することはできなかった。

　＜その他の結果＞

ベンガルズ（３勝４敗１分け）２７―２７（引き分け）レッドスキンズ（４勝３敗１分け）、テキサンズ（５勝３敗）２０―１３ライオンズ（４勝４敗）、セインツ（３勝４敗）２５―２０シーホークス（４勝２敗１分け）、ジェッツ（３勝５敗）３１―２８ブラウンズ（８敗）、パンサーズ（２勝５敗）３０―２０カージナルス（３勝４敗１分け）、チーフス（５勝２敗）３０―１４コルツ（３勝５敗）、ファルコンズ（５勝３敗）３３―３２パッカーズ（４勝３敗）