ペイトリオッツ、ブラウンズに快勝　ＱＢブレイディーが戦列復帰

[ 2016年10月10日 13:15 ]

　ＮＦＬは９日に各地で第５週の１２試合を行い、ボールの空気圧不正事件で４試合の出場停止処分を科せられていたペイトリオッツのＱＢトム・ブレイディー（３９歳）が敵地クリーブランド（オハイオ州）で行われたブラウンズ戦で戦列に復帰。４０回のパス試投で２８回を通し（４０６ヤード）、すべてＴＥマーテラス・ベネット（２９歳）をターゲットにして３つのＴＤパスを通して３３―１３（前半２３―７）での勝利に貢献した。

　ブラウンズは開幕５連敗。すでに２人のＱＢが故障で離脱し、この日はドラフト３巡目、全体９３番目に指名した新人ＱＢコーディー・ケスラー（２３歳）が先発したが、第１Ｑにタックルを受けた際に肋骨を強打。プレー続行が不能となった。先月末に急きょ契約した実績皆無のベテラン、チャーリー・ホワイトハースト（３４歳）がリリーフしたが、終了直前に右膝を痛めてダウン。この日はレイダース時代にＱＢとしてプレーし、今季からＷＲに転向したテレル・プライアー（２７歳）がパスを３回投げたが（成功１回）、ＱＢの故障者続出でオフェンスは崩壊状態となった。

　イーグルスは敵地デトロイト（ミシガン州）でライオンズに２３―２４（前半１０―２１）で敗れて開幕４戦目で初黒星。第４Ｑ残り２分３４秒、ＲＢライアン・マシューズ（２８歳）がファンブルを犯し、これがチームにとって今季初のターンオーバーとなった。

　ドラフト全体２番目に指名されたイーグルスのＱＢカーソン・ウェンツ（２３歳）は３３回のパスを投げて２５回を成功させ、２３８ヤード、２ＴＤを稼いだものの、土壇場で自身初のインターセプトを喫した。

　ライオンズの連勝は３で止まって２勝３敗。０９年ドラフトの全体トップで指名されたＱＢマシュー・スタッフォード（２８歳）のパス獲得は１８０ヤード止まりだったが、３つのＴＤパスを記録。２点を追っていた第４Ｑ残り１分２８秒にはマット・プレイター（３２歳）が２９ヤードのＦＧを決め、これが決勝点となった。

　バイキングスは地元ミネアポリス（ミネソタ州）でテキサンズを３１―１３（前半２４―６）で退けて７年ぶりの開幕５連勝。ブロンコスが敗れたために唯一の全勝チームとなった。

　開幕直前にイーグルスからトレードで移籍してきたＱＢサム・ブラッドフォード（２８歳）は３０回中２２回のパスを通し、２７１ヤード、２ＴＤを獲得。リーグを代表するＲＢエイドリアン・ピーターソン（３１歳）とエースＱＢテディー・ブリッジウォーター（２３歳）が脚の故障で今季の出場は絶望となっているが、予想外の大健闘を見せている。

　テキサンズは３勝２敗。ブロンコスから移籍したＱＢブロック・オズワイラー（２５歳）は４２回中１９回のパス成功に終わり、１ＴＤをマークしたものの１８４ヤードの獲得に終わった。

　王者ブロンコスは地元デンバーでファルコンズに１６―２３（前半３―１３）で敗れて４勝１敗。昨季から続いていたレギュラーシーズンとプレーオフを併せた連勝は「９」で止まった。

　開幕から先発していたＱＢトレバー・シーミアン（２４歳）は左肩を痛めて欠場。ドラフト１巡目、全体２６番目に指名した新人のパクストン・リンチ（２２歳）が先発したものの６度のサックを浴びてオフェンスを支えきれなかった。

　ファルコンズは４勝１敗。前週のパンサーズ戦で５０３ヤードを投げたＱＢマット・ライアン（３１歳）のパス獲得は２６７ヤード（１ＴＤ）だったが、守備陣の奮闘でディフェンディング・チャンピオンを敵地でなぎ倒した。

　カウボーイズは地元アーリントン（テキサス州）は２８―１４（前半２１―０）でベンガルズを退けて４勝１敗。ともに新人のＱＢダク・プレスコット（２３歳）が２４回中１８回のパスを成功させて２２７ヤード、１ＴＤをマークすれば、ＲＢイジキール・エリオット（２１歳）は１５回のキャリーで１４３ヤード、２ＴＤを奪取した。

　プレスコットはドラジト４巡目、全体１３５番目の指名ながらＮＦＬデビュー以来、５試合で計１５５回のパスを投げて（成功１０７回）、依然としてインターセプトは０。これはリーグの新記録となっている。

　エリオットも３試合連続で１３０ヤード以上を走破。２人の新人コンビの活躍でチームは４連勝を飾った。

　＜その他の結果＞

コルツ（２勝３敗）２９―２３ベアーズ（１勝４敗）、タイタンズ（２勝３敗）３０―１７ドルフィンズ（１勝４敗）、レッドスキンズ（３勝２敗）１６―１０レイブンズ（３勝２敗）、スティーラーズ（４勝１敗）３１―１３ジェッツ（１勝４敗）、ビルズ（３勝２敗）３０―１９ラムズ（３勝２敗）、レイダース（４勝１敗）３４―１４チャージャーズ（１勝４敗）、パッカーズ（３勝１敗）２３―１６ジャイアンツ（２勝３敗）