貴乃花親方特別寄稿 豪栄道よ「本物の横綱」になれ

[ 2016年9月27日 09:45 ]

貴乃花親方

 大相撲秋場所で15戦全勝の初優勝を成し遂げた大関・豪栄道(30=境川部屋)について、前回の日本出身全勝優勝力士、貴乃花親方(44)がスポニチ本紙に特別寄稿。相撲内容を称賛するとともに、これからの相撲人生に向けて激励の言葉もつづった。

 全勝優勝は誠に輝かしい実績であり、誉れに値する記録になった。それは母子の愛によるもの、師弟の愛によるものだと思う。

 相撲内容も格段によかった。将棋で言えば、「王将を取らなければ勝ちはない」、それを実践していたかのような詰めを意識した相撲だった。攻めてよし、守ってよしの取り口は本物の相撲愛好者を魅了する。

 誠実は日々の生活にあり、「勝って兜(かぶと)の緒を締めよ」とは「勝てば勝つほど辛(つら)くなる生活が待っているが、それに負けるな」という意味である。

 日々の稽古、日々の試練、日々の鍛錬を事欠かぬよう、来場所の綱獲りを見据えるだけではなく、本物の横綱を目指してほしい。

 貴乃花光司

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