伊達 レーサーのクルムと離婚 08年現役復帰、世界転戦ですれ違い

[ 2016年9月27日 05:30 ]

ブログで離婚を発表した伊達(左)とクルム

 女子テニスの伊達公子(45)がドイツ人レーシングドライバーのミハエル・クルム(46)と26日に離婚したことが分かった。自らのブログで「2人で長い時間をかけて話し合い、これからは別々の道を進むことを決めました」と発表した。

 96年に現役引退を宣言した伊達は、さまざまな活動をする中でクルムと知り合い、1年間の同居生活を経て01年12月1日に結婚した。08年の現役復帰後は、クルム伊達公子として選手生活を送ってきた。だが世界を飛び回るアスリート同士、一緒に過ごせる時間はどうしても限られ、すれ違いが生じていた。「16年間ともに過ごしてきた中で、2人の人生に変化が出てきた」と離婚の理由を説明した。

 伊達は2月に左膝半月板の内視鏡手術を受け、4月に再手術を受けた。1月の全豪オープン予選を最後に試合から遠ざかり、来季の復帰を目指してリハビリに取り組んでいる。先週の東レ・パンパシフィック・オープンでのトークショーでは「もっと筋力を戻さないと走れない状態」と語っていた。「寂しさは当然感じますが、お互いがHappyでより良い人生を送るための決断」という私生活での変化を経て、再びコートに立つための努力を続ける。

 ◆伊達 公子(だて・きみこ)1970年(昭45)9月28日、京都府生まれの45歳。89年兵庫・園田学園高を卒業しプロ転向。95年に全仏オープンで4強、ウィンブルドンで8強に入り、同年11月に世界ランク4位に。96年に引退。01年にレーシングドライバーのミハエル・クルムと結婚。08年4月に現役復帰。09年9月の韓国オープンで13年ぶりのツアー優勝。15年の全豪では44歳114日の大会最年長選手として出場。ツアー通算8勝。今季は故障により出場なく、世界ランクは666位。1メートル64、55キロ。

 ◆ミハエル・クルム 1970年3月19日、ドイツ生まれの46歳。94年に来日し、同年の全日本F3選手権を制覇。97年、03年に全日本GT選手権(現スーパーGT)GT500クラスで王座を獲得。フォーミュラニッポン(現スーパーフォーミュラ)は00年のシリーズ2位が最高。今年は日産からニュルブルクリンク24時間レースに参戦。母国語のほか、英語、日本語、フランス語も堪能。

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