IOC会長「決断は公正」 ロシアの条件付き参加の正当性強調

[ 2016年8月2日 11:26 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は1日、リオデジャネイロで開かれた総会の開会式であいさつし、国ぐるみのドーピングを指摘されたロシアの五輪参加を条件付きで認めたことに「真実と証明されればスポーツと五輪への前例のない攻撃だ」と危機感を示した上で「まだ調査が残る段階で無実を立証する機会を与えられた選手の権利を奪えない」と正当性を強調した。

 ロシアの全面排除を見送った決定に「弱腰」との批判も出ているが、「政府の不正に関与していない人間を処分できない。この決断は公正であり、政治から独立している」と訴えた。

 総会の審議は2日に始まり、2020年東京五輪の追加種目は3日の審議で採用が確実な情勢となっている。野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目が一括提案され、約90人の委員の投票で過半数の支持を得れば正式に決まる。(共同)

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2016年8月2日のニュース