美誠、五輪開会式出席へ 愛&佳純に代わって女子卓球の“顔”

[ 2016年8月2日 05:30 ]

練習の合間に福原(右)と談笑する伊藤

 卓球女子団体戦代表の伊藤美誠(15=スターツ)が8月5日のリオデジャネイロ五輪開会式に出席することが7月31日、分かった。女子代表の村上恭和監督(58)が明かしたもので、卓球女子日本代表では唯一の参加になる。試合を間近に控える競技は参加を見送ることが多いため、2020年東京五輪でも活躍が見込まれる初出場の15歳が開幕デーのヒロインになりそうだ。この日は試合会場で初練習。大会ロゴが付いた試合球に警戒を見せた。

 卓球を代表して15歳が入場行進に加わる。女子日本代表の村上監督は「伊藤が出ますよ」と開会式に参加する選手を明らかにした。陸上十種競技の右代が旗手になり、サッカーの聖地として有名なマラカナンスタジアムをかっ歩する日本選手団。その中に愛らしい高校1年生が混じる光景は、華やかなセレモニーの中でも一際目を引きそうだ。

 以前から希望していた。「なかなか経験できるものではないので、せっかくなので出たいです。東京五輪に向けても、経験しておきたいです」。他競技の選手との交流も楽しみの一つ。胸が踊る体験を、今大会と4年後のモチベーションにしたい考えだ。

 日本オリンピック委員会によると、開会式の参加者、人数は現在「集計中」。過去の傾向を見ると、目前に試合を控える団体や選手は見送ることが多い。幸い、伊藤は団体戦のみの代表で出番は12日から。シングルスに出るために開会式に参加しない福原、石川に代わって競技の顔を担い、さらに日本勢の中でも大きな注目を集めそうだ。男子は団体戦の吉村のみが出席する可能性がある。

 現地入り2日目となった7月31日は試合会場で初練習をした。戸惑いを覚えたのはボール。大会ロゴ入りの試合球を試した。「同じメーカーのものでも、(通常の片側と違って)マークが両方に付くので回転が分かりやすくなる。感触も柔らかいと感じた。慣れないといけない」。気を引き締める一方で、前夜は「大好き」な納豆を食べ、選手村の雰囲気にも馴染んでいる。初五輪を満喫する伊藤が開会式だけでなく、試合でもヒロイン級の輝きを放つ。

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