先代の九重親方・北の富士氏しみじみ「なんで…強い順番に逝っちゃう」

[ 2016年8月2日 05:30 ]

弔問に訪れた北の富士氏

九重親方死去

 現役時代の師匠だった相撲解説者の元横綱・北の富士勝昭氏(74)が午前に東京都墨田区の九重部屋に弔問に訪れた。永遠の眠りに就いた九重親方と対面した北の富士氏は「穏やかな表情。千代の富士らしい顔だった」としんみり。どんな存在だったか?と問われると「千代の富士は千代の富士ですよ。豪快だけど繊細。口は悪いけど腹はそんなに悪くない。涙もろいし。これだけの弟子は二度と出ない。一代年寄を辞退してまで九重部屋を継いでくれた素晴らしい弟子」と言葉を振り絞り、ねぎらった。

 「大鵬さん、北の湖さん、千代の富士…なんでだろう、強い順番に逝っちゃうのだろう」としみじみ。もっとも印象に残った思い出は「(88年九州場所に)大乃国に負けて53連勝で止まった相撲が自分は悔しかった。本人はケロっとしていたけど」と振り返り「(91年夏場所に)辞めるときに上がり座敷で涙を流すとは想像していなかった」と振り返った。

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2016年8月2日のニュース