谷原 幼なじみキャディーと苦手舞台でノーボギー1差発進

[ 2016年5月27日 05:30 ]

4アンダーで3位タイ発進の谷原秀人

男子ゴルフツアー~全英への道~ミズノ・オープン第1日

(5月27日 岡山県笠岡市 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7415ヤード、パー72)
 ツアー通算11勝の谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)が4バーディー、ボギーなしの68をマークし、4アンダーで首位と1打差の3位と好スタートを切った。同コースで開催されたこの大会は昨年の12位が最高と決して相性は良くないが、今週は中学の同級生の女性キャディーとコンビを組み難グリーンを攻略。優勝争いに絡み、7月に行われる全英オープンの出場権獲得を目指す。67で回った小平智(26=Admiral)とスンス・ハン(30=米国)が首位に立った。
【第1R】

 決して得意なコースではない。だからこそ、首位と1打差の好発進が誇らしい。谷原は「ボギーなしなのが良かった」と声も自然と弾んだ。

 12年から3年連続で平均パット数1位に輝いたパット巧者だが、今週のグリーンには「目のある所とない所があって難しい。スピードが全然違う」と手を焼いている。だが、原田眞由美キャディー(37)の後押しもあり攻略。2番で5メートルを沈めてバーディーを先行させると、6番で1メートル、7番で2メートルのチャンスをしっかり決めてスコアを伸ばした。後半の17番は4メートルのパーパットが残ったが、これをねじ込んでパーセーブ。ピンチをしのいだ。

 谷原と原田キャディーは尾道市立久保中時代の同級生。チームは違ったが、同じ町内の野球クラブにそれぞれ所属し「小学生の頃からお互いのことは知っている」(谷原)という幼なじみだ。原田キャディーは03年からこのJFE瀬戸内海GCでキャディーの仕事を始め、その後プロキャディーとしてツアーに同行しながら昨年11月まで同コースに在籍。2人は昨年のこの大会でもコンビを組んでおり、谷原は「グリーン上でラインの確信が欲しかった。迷ったところは眞由美に“こう思うんだけど、どう?”と聞いている」とコースを知り尽くした相棒に信頼を寄せている。

 今週23日に兵庫の東広野GCで行われた全米オープンの予選会を3位で通過し、初の本戦に駒を進めた。今大会で4位以内に入るか、次週のツアー選手権終了時点での賞金ランキング上位2位までに食い込めば、06年に5位に入った思い入れの強い7月の全英オープンにも出場できる。「メジャーは毎年行きたいと思っている。うまく勝ち獲れたらいい」。コースにほど近い広島県尾道市出身の“ご当地プロ”は力を込めた。

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2016年5月27日のニュース