ウォリアーズ、崖っ縁で踏みとどまる カリー37分で31得点

[ 2016年5月27日 14:33 ]

31得点を挙げたウォリアーズのカリー

 NBAは26日、カリフォルニア州オークランドで西地区決勝の第5戦を行い、ファイナル連覇を目指している1位ウォリアーズが120―111(前半58―50)で3位サンダーを下して2勝3敗。ホームゲームを死守して崖っ縁で踏みとどまった。

 ステファン・カリー(28)は5つのターンオーバーを犯し、3点シュートの成功も8本中3本にとどまったが、それでも37分の出場で31得点をマーク。試合は終始リードしながら第3Qの5分55秒に67―68といったん逆転されたが、第4Qに入るとベンチ勢の健闘もあって点差を広げていった。

 カリーはその第4Qで4分20秒からコートに復帰。2度の3点プレーなどで12得点を挙げただけでなく、相手のエース、ケビン・デュラント(27)のボールをスティールするなどディフェンスでもチームに貢献した。

 クレイ・トンプソン(26)は27得点をマーク。ドレイモンド・グリーン(26)は3点シュートに対する反則の判定に文句を言ってテクニカルをコールされ、デュラントに“4点シュート”を許してしまったが、それでも11得点13リバウンド4ブロックショットを稼いで奮闘した。

 スティーブ・カー監督(50)は第4戦でハック攻撃を受けた控えセンター、フェスタス・イジーリ(26)のプレータイムを減らし、先発センターのアンドリュー・ボーガット(31)を多用。ボーガットは30分出場してプレーオフ自己最多の15得点と14リバウンドを稼いで指揮官の期待に答えた。4点しかリードがなかった第4Qの滑り出しではセカンドユニットがフル回転。連続8点を挙げて一気に引き離すなど、ベンチ勢のスコアでは30―13と17点も上回った。

 サンダーはデュラントが45分で40得点、ラッセル・ウエストブルック(27)が41分で31得点と二枚看板が奮闘して最後まで食らいついたが惜敗。速攻からの得点で15―28、ペイント内(制限区域=ゴール下)での得点でも30―48と下回るなど、17回を数えたターンオーバーからの失点が目立った。

 第6戦はサンダーの地元オクラホマシティーで28日に行われるが、ウォリアーズは敵地での第3戦と第4戦で計52点差をつけられて完敗。ホームアドバンテージを取り戻して勝負を最終第7戦に持ち込むには負けられない一戦となる。カリーはこの日の試合終了間際に「まだ家になんか帰らないぞ」と雄叫びを上げて最終戦まで戦うことを宣言したが、1勝3敗からのシリーズ逆転は過去9回で“V率”はわずか3・9%。とりあえず最初の関門は突破したが、今季73勝の歴代最多勝を挙げたウォリアーズは依然として絶体絶命のピンチと直面している。

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