右肘順調回復!国枝圧倒で王手 車いす世界国別選手権

[ 2016年5月27日 05:30 ]

国枝慎吾

車いすテニスの世界国別選手権 第4日

(5月26日 東京・有明テニスの森公園)
 車いすテニスの世界国別選手権第4日は26日、東京・有明テニスの森公園で行われ、日本男子は準決勝で前回優勝の英国にシングルスで連勝し、2―0で決勝進出を決めた。

 国枝慎吾(32=ユニクロ)は1セットを奪われたものの最終セットは6―1と圧倒し右肘手術からの順調な回復をアピールした。9年ぶり3度目の優勝を狙う日本男子は、28日の決勝で世界ランク1位のステファン・ウデ擁するフランスと対戦する。また、女子は準決勝で中国に1―2で敗れ、3位決定戦に回った。

 悲願の優勝へ、国枝のギアが上がったのがはっきり分かった。18歳のヒューイットに第2セットを奪われ、迎えた最終セット。「何かを変えないと、と思って、重心を前掛かりにしたら車いすも走るようになった。待ちの姿勢から攻めの姿勢になった」。5ゲーム連取で圧倒し、決勝進出を決めた。4カ月ぶりの試合となった今大会はシングルス無敗ながら「おかしいなあ」が続いていたという。それでも、手術した右肘の負担を減らすためパワー型のラケットに替えるなど、進化を求めた成果が試合を重ねるごとにフィットしてきた。

 決勝のフランス戦は国枝が陥落した世界ランク1位に座ったウデとの対戦が濃厚。「僕がいない間に勝ちまくっていたので、どれほど腕を上げたかネット越しに確認したい」と闘志に火が付いた様子だった。

続きを表示

2016年5月27日のニュース