錦織 左利き対策入念“仮想ベルダスコ”と練習

[ 2016年5月27日 05:30 ]

チャンコーチの前で練習する錦織圭

全仏オープンテニス 男子シングルス

(5月26日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルスで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は26日、“仮想ベルダスコ”と練習を行った。27日の3回戦の相手は世界52位のフェルナンド・ベルダスコ(32=スペイン)。元世界7位のクレー巧者との対戦を想定し、ベルダスコと同じ左利きの相手とリターンの確認などを行った。女子シングルス2回戦で世界91位の奈良くるみ(24=安藤証券)は、同16位のアナ・イバノビッチ(25=セルビア)に5―7、1―6で敗れた。

 左利きでバックハンドは両手打ち。錦織は次戦の相手と同じスタイルの練習パートナーと1時間半打ち合った。特にリターンに時間を割き、高くはねるサーブへの対応などを確認した。フラット系の強打を武器にした2回戦のクズネツォフ(ロシア)に対し、ベルダスコは真逆でトップスピン系のはねるボールを駆使する。ベルダスコはツアー7勝のうち5勝がクレーで、2年ぶりのツアー優勝を飾った先月の大会も赤土だった。錦織も「サーブもスピンで、ストロークも重い。ラファ(ナダル)みたいなプレースタイル。タフな相手ですね」とクレー巧者ぶりを警戒した。

 今年の全豪オープン1回戦では同胞のナダル(スペイン)から金星を挙げるなど、32歳になっても実力は健在。直近の対戦となった昨年3月のBNPパリバ・オープン(ハードコート)では3度目の対戦にして錦織が初勝利を挙げたものの一筋縄ではいかなそうだ。

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2016年5月27日のニュース