サンダー2年ぶり地区決勝進出 2枚看板が勝利貢献

[ 2016年5月13日 14:40 ]

健闘を称え合うサンダーのデュラント(左)とスパーズのダンカン(AP)

 NBAのプレーオフ西地区準決勝第6戦が12日にオクラホマシティー(オクラホマ州)で行われ、地元の3位サンダーが113―99(前半55―31)で2位スパーズを下して4勝2敗。敵地サンアントニオでの初戦は32点差で大敗したが、その後の5試合を4勝1敗で乗り切って2年ぶり4度目の地区決勝進出(スーパーソニックス時代は含まず)を果たした。

 サンダーはケビン・デュラント(27)が43分の出場で37得点を挙げれば、ラッセル・ウエストブルック(27)も38分で29得点12アシストをマークするなど二枚看板が活躍。センターのスティーブン・アダムス(22)も15得点11リバウンドを稼ぎ、本来“守備の人”でもあるアンドレ・ロバーソン(24)はこのシリーズの第5戦まで7本全部外していた3点シュートを3本決めてオフェンスでも活躍した。ビリー・ドノバン監督(50)は就任1年目で地区決勝まで進出。フロリダ大時代は2度、全米王座を獲得しているが、NBAとの“2冠”も視野にとらえている。

 スパーズはカワイ・レナード(24)が22得点、ラマーカス・オルドリッジ(30)が18得点14リバウンドを記録したものの、第3Q終盤で28点差をつけられて苦闘。第4Qに入って11点差まで詰め寄ったが反撃もここまでだった。去就が注目されているティム・ダンカン(40)は19得点、マヌー・ジノビリ(38)は5得点。今季はチーム最多の65勝(17敗)を挙げ、ホームでは40勝1敗の好成績を残したが、昨季は1回戦(対クリッパーズ)、そして今季は地区準決勝で姿を消した。

 なおサンダーは西地区決勝で今季リーグ歴代最多の73勝を挙げたウォリアーズと“ファイナル切符”をかけて対戦。今季は3度対戦して108―116、118―121(延長)、106―121とすべて敗れているが、スパーズを撃破したことでチームには勢いが増している。問題は11~12人の選手をフル稼働させてくるウォリアーズに対し、サンダーは実質8人のローテーションで賄っていること。デュラント、ウエストブルックの出場時間はウォリアーズのステファン・カリー(28)、クレイ・トンプソン(26)、ドレイモンド・グリーン(26)といった主力3選手よりも長く、スタミナ面での不安を抱えての決勝シリーズ突入となる。

 なお決勝の予定は以下の通り。

 ▼第1戦=16日(オークランド)

 ▼第2戦=18日(オークランド)

 ▼第3戦=22日(オクラホマシティー)

 ▼第4戦=24日(オクラホマシティー)

 ▼第5戦=26日(オークランド)

 ▼第6戦=28日(オクラホマシティー)

 ▼第7戦=30日(オークランド)

 *日付は現地時間。第5戦以降は必要に応じて開催。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月13日のニュース