ソチ五輪不正、WADA調査へ ロシアの組織的薬物疑惑

[ 2016年5月13日 19:40 ]

 2014年ソチ冬季五輪でドーピング検査所の所長だったグリゴリー・ロドチェンコフ氏がロシア選手への禁止薬物投与と組織的な検査の不正を米メディアに告白した問題で、世界反ドーピング機関(WADA)は12日の理事会で新たに設置した不正調査部門を中心に対応する方針を決めた。リーディー委員長は「すぐ調査に乗り出す」と表明した。

 ロシアのムトコ・スポーツ相は13日までにタス通信に「ばかげている」と疑惑を全面否定した。

 また、ロドチェンコフ氏が国際オリンピック委員会(IOC)やWADAに対し、保管されている尿検体の調査を文書で要求しているとAP通信が報じた。

 ロシアでは既に陸上界で組織的なドーピングが発覚しており、選手のリオデジャネイロ五輪出場の可否が6月に協議される。信頼回復を急ぐ同国にとって厳しい状況が続いている。

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2016年5月13日のニュース