錦織2年連続ベスト8入り バックに手応え、苦手ガスケを連破 

[ 2016年5月13日 05:30 ]

ベスト8進出を決めガッツポーズする錦織圭

テニス イタリア国際

(5月13日 ローマ)
 男子シングルスで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)が2年連続の8強を決めた。3回戦で世界12位のリシャール・ガスケ(29=フランス)に6―1、6―4でストレート勝ち。7度目の対戦で初勝利を挙げた前週のマドリード・オープン3回戦に続いて連勝した。13日の準々決勝は世界15位のドミニク・ティエム(22=オーストリア)と対戦する。女子の土居美咲(25=ミキハウス)はジョアンナ・コンタ(24=英国)に4―6、7―5、6―2で逆転勝ちし、8強入りした。

 一度こじ開けたドアをさらに強く押し開いた。初対戦から6連敗と苦手にしていたガスケから、初勝利を挙げた前週に続く白星。「自分のすべきことは分かっていた。2週連続で戦うのはいい気分ではないけど、2回連続で勝てて良かった」と錦織は笑みを浮かべた。

 開始直後から4ゲーム連取と圧倒的なプレーを見せた。積極的にフォアに回り込み、フォアハンドの決定打は第1セットだけで10本。それ以上に錦織自身に手応えがあったのがバックのストレート。「凄く良かった」とガスケのバックハンドを厳しいコースに切り返して主導権を握った。第2セットも序盤でブレークに成功。徐々に調子を上げるガスケに一度は追いつかれたが、サービスゲームのたびに訪れるピンチに耐え、5―4で迎えた第10ゲームで再び相手のサービスを破った。4強入りしたマドリード・オープンからの連戦。初戦で見せた体調面の不安はこの日は感じさせなかった。「2週連続で成績を出すことが課題になる。なるべく良い成績を残して全仏オープン(23日開幕)に臨みたい」と頂点を見据え、また着実にステップを刻んだ。

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