稀勢の里 落ち着いた取り口で5連勝「体は動いてますから」

[ 2016年5月13日 05:30 ]

宝富士(左)を寄り切りで破った稀勢の里は初日から5連勝

大相撲夏場所 5日目

(5月12日 両国国技館)
 稀勢の里は落ち着いた取り口で全勝を守った。すぐに十分の左四つになり、宝富士に反撃を許さず腰を下ろしながら寄り切り。初日からの5連勝は幕内69場所で7度目だが、2場所連続は初めて。「体は動いてますから。一日一日の積み重ね」と鬼門を突破した序盤を振り返った。

 日本相撲協会作製の夏場所公式ポスターには稀勢の里が塩をまいている写真が使われ「威風堂々」の文字が躍っている。主役に取り上げられたことに「ありがたいですね」と感謝の言葉を口にしながら「そういう相撲を取ろうと」と堂々とした姿を見せ続けている。

 横審の守屋委員長は「14勝1敗で優勝したら皆さんどう思いますかと(横審委員に)聞いたら、ほとんどの人が(横綱昇進で)いいという意見だった」と明かした。「いい状態に仕上がってきましたから」と自信を携えている稀勢の里が、勝負の残り10日間に臨む。

続きを表示

2016年5月13日のニュース