キャバリアーズ、スイープに王手 スパーズは2勝1敗に

[ 2016年5月7日 15:05 ]

プレーオフ自己最多の27得点をマークしたキャバリアーズのフライ

 NBAは6日にプレーオフの2試合を行い、アトランタで行われた東地区準決勝の第3戦では1位キャバリアーズが最大11点差をひっくり返して4位ホークスに121―108(前半55―63)で逆転勝ち。シリーズ成績を3勝0敗として、1回戦のピストンズ戦に続くスイープ(4戦全勝)突破に王手をかけた。

 4日の第2戦(クリーブランド)ではレギュラーシーズンを含めたリーグ最多記録となる25本の3点シュートを成功したが、敵地での第3戦でも“長距離砲”がさく裂。2月にマジックから移籍してきた2メートル11のフォワード、チャニング・フライ(32)が9本中7本の3点シュートを決め、プレーオフ自己最多の27得点(過去最多は10年の20点)を挙げて勝利に貢献した。

 フライは05年ドラフトで全体8番目にニックスに指名され、パワーフォワードのポジションながらアウトサイドからのシュートが持ち味。しかしサンズに在籍していた12年シーズンに心臓肥大と診断されて全休し、その病気を克服して13年シーズンから復帰していた。

 キャバリアーズはそのシュート力を高く評価してトレードを敢行。その期待に応えたゲームとなった。

 レブロン・ジェームズ(31)は24得点13リバウンド、ケビン・ラブ(27)は21得点15リバウンド、カイリー・アービング(24)も24得点をマークするなどビッグ3は健在。第4Qの出だしでも9点を追う展開となったが、ここからフライが3本の3点シュートを成功させ、チーム・リバウンド総数でも55―28と圧倒して勝利を収めた。

 ホークスは3点シュートの成功本数では16―21と“善戦”したがゴール下を支配されて苦戦。昨季の東地区決勝ではラブを故障で欠いたキャバリアーズに4戦全敗で敗れたが、今季もまた崖っ縁に追い込まれた。

 西地区準決勝では2位スパーズが敵地オクラホマシティーでの第3戦を100―96(前半47―42)で制して2勝1敗。審判の誤審問題で大揺れとなった地元サンアントニオでの第2戦(●97―98)は落としたが、ロードで勝利をものにしてホーム・アドバンテージを奪い返した。

 試合は第2戦同様に大接戦。スパーズは第3Q終了時点で3点をリードしたが、第4Q4分過ぎにサンダーのサージ・イバカ(26)とラッセル・ウエストブルック(27)に3点シュートを連続で決められて77―81と追う立場になった。

 しかし7分32秒にトニー・パーカー(33)のシュートで87―85と再逆転。その後は追いすがるサンダーを振り切って勝利を収めた。

 カワイ・レナード(24)は31得点11リバウンド、ラマーカス・オルドリッジ(30)は24得点8リバウンドをマーク。チームのターンオーバー数はサンダーの14回に対して8回しかなく、ミスの少なさが勝機を生む結果となった。

 サンダーはラッセル・ウエストブルック(27)が31得点9リバウンド8アシスト、ケビン・デュラント(27)が26得点を稼いだものの、この2人だけでパスミスなどのターンオーバーは計10回。終盤の要所でもミスが目立ち、地元1万8000人のファンを歓喜させることはできなかった。

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