白鵬「入門時から引っ張ってもらった」敬愛する先輩と最後の稽古

[ 2016年5月6日 05:30 ]

白鵬(右)に水をつける大島親方(元関脇・旭天鵬)

 大相撲夏場所(8日初日、両国国技館)で37度目の優勝を狙う横綱・白鵬(31)が5日、元関脇・旭天鵬の大島親方(41)との最後の稽古を行った。

 都内の友綱部屋で場所前の出稽古を打ち上げ。新小結の魁聖と12番取って汗を流した後、白まわしを締めて力士を指導していた大島親方を指名した。「親方のまげ姿は最後になるので」と場所後の29日に断髪式を控える同郷の先輩に胸を出してもらって6回ぶつかった。「入門した時から同じ一門で引っ張ってもらいましたから」と若き日に何度も胸を借りた記憶が胸に去来。場所前の最終調整で原点に立ち返ることができた。

 一方の大島親方も「突然言われたからびっくりした。いろいろ思い出した。最初は俺の方が番付が上で胸出してたからね」と感激。そして「さすがにまげを切ったら横綱に胸は出せない。これが最後。いい思い出になった」と指名してくれた白鵬に感謝した。

 断髪式当日は24年前に一緒に来日した元小結・旭鷲山のダバー・バトバヤル氏と相撲を取る。「最初に日本に来た仲間。最後はシュウ(元旭鷲山)と取って終わりたい」と盟友との再会を心待ちにしていた。

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2016年5月6日のニュース