ウォリアーズ地元で先勝!カリー不在もトンプソン37得点

[ 2016年5月2日 14:25 ]

37得点をマークしたウォリアーズのトンプソン(AP)

 NBAは1日にプレーオフの3試合を各地で行い、西地区準決勝の初戦に臨んだ1位ウォリアーズは118―106(前半65―51)で5位トレイルブレイザーズを下し、地元オークランドでの初戦を白星で飾った。

 大黒柱のステファン・カリー(28)を右膝の故障で欠くシリーズとなっているが“スプラッシュ・ブラザーズ”の相棒として活躍してきたクレイ・トンプソン(26)が37分の出場時間で37得点をマーク。フィールドゴール(FG)は成功率28本中14本、3点シュートは14本中7本を決め、ともに成功率50%という精度の高いパフォーマンスを見せた。

 第1Qの2分9秒には距離30フィート(約9・1メートル)の“超長距離砲”もさく裂。カリーが時折り放つ異次元のロングレンジからも1本決めて、2万人の地元ファンを沸かせた。トンプソンは1回戦(対ロケッツ)の第4戦と第5戦でも7本を成功。3試合連続で3点シュートを7本以上を成功させたのは、NBAのポストシーズン史上で初めての出来事となった。

 トンプソン以外の選手も活躍。万能型フォワードのドレイモンド・グリーン(26)は23得点13リバウンド11アシストと3ブロックショットをマーク。ポストシーズンでは2度目のトリプルダブルを達成した。

 クリッパーズを4勝3敗で退けたトレイルブレイザーズは中1日で準決勝に突入。2月19日のこのカードで51得点をたたき出したダミアン・リラード(25)は30得点を挙げたものの、FG成功率は30・8%といまひとつだった。C・J・マッカラム(24)は放った4本の3点シュートをすべて外して12得点。好調だったトンプソンとは対照的にシューティング・タッチに苦しんだ。 東地区では1回戦最後の第7戦が行われ、2位ラプターズは地元トロントで7位ペイサーズを89―84(前半50―45)で退けて4勝3敗。8度目のポストシーズンで15年ぶり2度目のシリーズ制覇を達成した。前回勝ったのは5試合制(01年=ニックスに3勝2敗)で、7試合制のシリーズで勝者となったのはチーム創設21シーズン目で初めて。デマー・デローザン(26)が30得点を稼いでチームを引っ張った。

 ただし1回戦ではデローザンとカイル・ラウリー(30)の二枚看板が不調。デローザンのこの日のFG成功率は31・3%(今季は44・6%)にとどまっており、今季21・2得点を挙げたラウリーは11得点どまり。今後の試合に不安を残す形となった。

 3位ヒートは地元マイアミで6位ホーネッツに106―73(前半54―42)で圧勝。第3Q終了時点で30点差をつけて楽々と逃げ切った。第7戦だけに限ると“4連勝”と土壇場で強さを発揮し、2勝3敗から連勝してシリーズをものにした。

 自身にとってプレーオフ29シリーズ目となったドウェイン・ウェイド(34)は通算22回目のシリーズ制覇。この日は12得点にとどまったが、チームの大黒柱としてコートで踏ん張った。

 ヒートはゴラン・ドラギッチ(29)がチーム最多の25得点をマーク。センターのハッサン・ホワイトサイド(26)は10得点12リバウンドと5ブロックショットを稼いでインサイドのプレーで勝利に貢献。東地区準決勝では今季1勝3敗のラプターズと顔を合わせることになった。

 ホワイトサイドは1回戦の7試合で計24ブロックショットをマーク。アロンゾ・モーニング(46)が保持していたシリーズ最多ブロックショット(21)のチーム記録を更新した。

 敗れたホーネッツは7試合制では初のシリーズ制覇に王手をかけながら第6戦から連敗。今季チーム最多の20・9得点を記録したケンバ・ウォーカー(25)は最終戦でわずか9得点に終わり、敵地のアリーナまで駆けつけたマイケル・ジョーダン・オーナー(53)の期待には応えられなかった。

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