75キロ級代表は渡利、大幅体重増でリオへ「遠回りしたが…」

[ 2016年3月25日 18:29 ]

 日本レスリング協会は25日、リオデジャネイロ五輪女子75キロ級代表に、アジア予選で19日に優勝して出場枠を獲得した24歳の渡利璃穏(アイシンAW)を選んだ。本来の63キロ級から大幅に体重を増やしてきた渡利は「遠回りしたが、リオ(代表)をつかむことができた。75キロ級に挑むと決めて良かった」と話した。

 この日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで、故障のため昨年の世界選手権を辞退した鈴木博恵(クリナップ)と渡利が実戦形式の練習を行い、日本協会女子強化委員会が選考した。栄和人強化本部長は「接戦だったが、渡利の方が勝っていた。枠を取ってきたことも大きい」と述べた。

 女子は世界選手権で5階級の選手が五輪代表を確実としたが、75キロ級は鈴木の代わりに出た飯島千晶(警視庁)が敗退。ロンドン五輪まで3大会連続出場の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が第一線を退いたこともあって層が薄くなっていた。

 2014年アジア大会63キロ級女王の渡利は1日5食の生活などで増量。「この半年間、苦しい思いをしてきた」と言う。狙い通り五輪切符を手に入れたものの「組まれるとまだ弱い」と体格やパワーで劣る現実を見つめ、現在71キロ弱の体重をさらに1、2キロ増やす意向という。

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2016年3月25日のニュース