マラソンの藤原正が引退、中大駅伝監督に就任 世陸で2度代表

[ 2016年3月9日 15:53 ]

現役引退と、中大の陸上部駅伝監督就任を発表した記者会見の後、ポーズをとる藤原正和

 男子マラソンの2013、15年世界選手権代表の藤原正和(35)=ホンダ=が9日、東京都内で記者会見し、現役引退と4月から母校、中大の陸上部駅伝監督に就任することを発表した。ホンダは3月限りで退社する。「身が引き締まる思い。伝統ある大学なので、結果を出していかないといけない」と抱負を述べた。浦田春生駅伝監督(54)はチームに残り、選手勧誘などで支援する。

 藤原は兵庫・西脇工高から中大に進み、卒業前の03年びわ湖毎日で初マラソン日本最高の2時間8分12秒をマーク。同年の世界選手権代表入りを果たしながら故障で出場できなかった。

 その後、低迷したが10年東京マラソンで優勝。リオデジャネイロ五輪代表入りを懸けて6日のびわ湖毎日に出場する予定だったが、2月4日に右すね疲労骨折が判明し、断念。その1週間後に引退を決めたという。「欲を言えばリオの選考会のスタートラインに立ちたかったけど、これも人生かな」と笑顔で話した。

 中大は箱根駅伝で最多14度優勝の伝統校だが近年は不振が続く。指導経験もないまま再建を託され「強い中大を取り戻し、総合優勝を目指せるチームをつくりたい」と決意をにじませた。

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2016年3月9日のニュース