グレーゾーン開発疑惑の「メルドニウム」持久力向上や疲労回復に効果

[ 2016年3月9日 05:30 ]

シャラポワが健康上の理由から医師に処方してもらったという「メルドニウム」(AP)

 旧ソ連と東欧諸国には本来の目的から逸脱した薬剤開発が行われていた形跡があり、ラトビアで製造された抗虚血薬のメルドニウムにもその疑惑がかけられていた。

 心臓疾患の患者への投薬が本筋だが、健常者が服用すると持久力向上や疲労回復に効果があるとされており、昨年の東京マラソンで優勝したエンデショー・ネゲセ(27=エチオピア)の検体からもこの薬物を検出。このほかソチ五輪のアイスダンスで金メダルを獲得したエカテリーナ・ボブロワ(25=ロシア)の尿サンプルからも陽性反応が出ていた。

 シャラポワは健康上の理由で06年から医師に処方してもらっていることを明らかにしたが、競技力向上を薬に頼っていたとも受け取れるため、今後は自身の健康状態がどうだったのかを説明する義務が出てきそうだ。

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2016年3月9日のニュース