ロシア陸上選手のリオ五輪出場は困難 WADA元委員長が見解

[ 2016年3月9日 22:12 ]

 世界反ドーピング機関(WADA)のパウンド元委員長は9日、ロシア陸上界の組織的ドーピング問題で、現状では8月のリオデジャネイロ五輪に同国の陸上選手が出場するのは困難との見解を示した。ロンドンで行われた反ドーピングのシンポジウムで「私の推測ではロシアはリオに間に合わないかもしれない。国際陸連とWADAは見て見ぬふりをして評価を落とすリスクを冒さない」などと語った。

 パウンド氏はこの問題を調査した第三者委員会の責任者。国際陸連はロシア陸連に資格停止処分を科しているが、違反に関与して処分を受けたコーチが現在も指導を続けているとの新たな疑惑が、6日にドイツの公共放送で報じられた。

 一方、WADAのリーディー委員長は「不適格組織」と認定したロシア国内のドーピング機関について「ロシア側も組織の再建計画には合意しており、やるべきことを集中してやればまだ間に合う可能性はある」と述べた。(共同)

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2016年3月9日のニュース