登坂劇的逆転優勝　パワー不足感じ１階級上に挑戦

苦しみながらも決勝で入江（左）を破って優勝した登坂

レスリング全日本選手権最終日

（12月23日 東京・代々木第２体育館）
　女子５３キロ級に出場した登坂は決勝残り１秒で同点に追いつき、奪った方が勝者となる「最終ポイント」ルールで逆転Ｖ。世界選手権決勝でスタドニク（アゼルバイジャン）と対戦した際にパワー不足を感じ、１階級上に挑戦したが「至学館大のシングレット（試合着）で出場する最後の大会で、勝利にこだわる姿勢を見せられてよかった」と息をついた。

　世界選手権４８キロ級３連覇の実績を手に臨む初の五輪へ「（吉田）沙保里さんから“魔物は自分の心にある”と言われたので、どんな状況でも動じない心を身につけて絶対金メダルを獲りたい」と話した。

　◆登坂　絵莉（とうさか・えり＝レスリング女子４８キロ級）世界選手権は１２年に２位、１３年に初優勝して１５年まで３連覇。１４年仁川アジア大会も制した。全日本選手権は４度優勝。愛知・至学館高出、至学館大。１メートル５２。２２歳。富山県出身。