吉田沙保里 年内でALSOK退社「新たな気持ちでリオへ」

[ 2015年12月24日 17:00 ]

会見でALSOKを退社することを発表した吉田沙保里
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 五輪3連覇を達成したレスリング女子の吉田沙保里(33=ALSOK)が24日、東京都内のALSOK本社で記者会見を行い、年内で所属するALSOKを退社することを発表。「自分への新しいチャレンジとして、新たな気持ちでリオデジャネイロ五輪に臨むことにしました。金、4連覇を目指して頑張っていきます」と話した。

 新たな所属先は決まっておらず、当面はフリーで活動。練習はこれまで通り、母校の至学館大を拠点に行うという。

 同席したALSOKの青山幸恭社長から花束を贈られた吉田は「10年間サポートしていただいた」と同社に感謝。栄監督ら周囲に相談したが「最後は自分で決めました」とキッパリと語り、「自分自身のチャレンジ。新たな一歩を踏み出せるように、楽しくリオを迎えられたらいいなと思っています」と笑顔で話した。

 吉田は前日23日に行われたレスリング全日本選手権で女子55キロ級を制し、大会通算13度目の優勝。9月の世界選手権で13連覇を達成して来年のリオデジャネイロ五輪代表に内定していたが、全日本出場でその権利を確定させた。試合後は53キロ級で4連覇が懸かる五輪へ向けて「いろいろアクシデントはあったが優勝で締めくくれてホッとしている」と話していた。

 ◆吉田 沙保里(よしだ・さおり)02年から世界選手権、12年ロンドン大会までの五輪3連覇と合わせて13大会連続世界一となり、男子のカレリン(ロシア)の記録を上回り、ギネス世界記録に認定され、国民栄誉賞も授与された。15年の世界選手権優勝で、世界一は16大会連続となった。01年から08年まで119連勝を記録。個人戦に限っては203連勝中。三重・久居高、中京女大(現至学館大)出、ALSOK。1メートル57。33歳。三重県出身。

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