錦織 ジョコに惨敗…ツアーファイナル初戦わずか65分ストレート

[ 2015年11月16日 05:30 ]

ATPツアーファイナル1次リーグ初戦でジョコビッチにストレート負けした錦織(AP)

男子テニスATPツアー・ファイナル第1日 ジョコビッチ 6―1、6―1 錦織圭

(11月15日 ロンドン・O2アリーナ)
 世界ランキング8位の錦織圭(25=日清食品)は、シングルス1次リーグA組の初戦で世界1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)に1―6、1―6で敗れた。5度のブレークを許した一方で、1本もブレークポイントをつかめず、わずか65分でストレート負け。史上初の大会4連覇を狙う王者の前に全く歯が立たなかった。1次リーグは4人の総当たり戦で、各組上位2人が準決勝に進出する。

 王者の壁はあまりに堅固だった。ツアー最終戦のオープニングマッチ。パリで起きた同時多発テロを受け、コイントスの前には1分間の黙とうがささげられた。右胸に喪章を着けた錦織のテニスは、最後まで王者に封じ込まれた。

 第1セットは第1サーブの確率が44%にとどまり、ストローク戦でも四苦八苦。ジョコビッチはコート上のどこに打ってもまさに“壁”のように深く鋭く打ち返してきた。リターンゲームでも回転の利いたサーブに手を焼き、第1セットは相手の4度のサービスゲームでわずか3ポイントしか奪えなかった。

 2週前のマスターズ・パリ大会では一緒に練習を行い「どのショットもバランスを崩さず打ってこられる。隙がない」とあらためて強さを感じていた。今大会は球足が遅めのハードコート。「このコートでは決めきるのは難しくなる。我慢しながらプレーしないといけない」と話していたが、持久戦では全くかなわなかった。第2セットも第1ゲームをブレークされると、見せ場のない惨敗に終わった。

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