エディーJ スクラムで勝つ!10・3サモア戦へ入念1時間

[ 2015年9月27日 06:46 ]

熱のこもった練習を行うリーチ(中央)ら日本代表FW陣

ラグビーW杯イングランド大会

(9月26日)
 日本代表は26日、ウォリックスクールで全体練習を行った。23日のスコットランド戦後では初めて、約1時間のスクラムセッションも行い、10月3日の1次リーグ第3戦のサモア戦(ミルトンキーンズ)に向けて調整。スクラムなどのセットピースでは日本に分があるとの前評判だが、プロップ稲垣啓太(25=パナソニック)はサモアスクラム対策に2つのポイントを挙げ、万全な準備を施す考えを示した。

 報道陣をシャットアウトしてのスクラムセッション。目隠しのフェンスが設置されたグラウンドからは、選手の迫力ある声がやむことなく響き続けた。プロップ稲垣は「体重の乗せ方などの対策をした。相手は重い。コミュニケーションを大切にしたい」と話した。

 日本のスクラムを弱点から長所に育て上げた元フランス代表フッカーのマルク・ダルマゾ・コーチによれば、サモアスクラムの特徴は「とにかく重いが、一貫性はない」というもの。相手の3番ペレニセは、体重が140キロ近いともされており、重さなら出場国有数だ。

 たとえ技術で上回っても、簡単に押せる相手ではないだけに、稲垣も2点の攻略法を挙げた。

 (1)結束 プロップ、フッカー、ロックの5人がしっかり一塊となれば、第1列で組み合う1対1の力勝負を回避できる。稲垣は「ロックとのコミュニケーションが大切になる」と説明。崩れればコラプシング(スクラムを崩す反則)を取られかねない。5人でサモアに重圧を掛ける。

 (2)会話 審判も人間。「審判に“こう組んだら駄目ですか?”という聞き方をして“駄目”と言われたらそれで終わり。そうではなく“相手がこうだから、こうしますよ”と言う。そうすれば相手(の反則)も止められる」と話す。力勝負で互角だったスコットランド戦のスクラムも、反則を取られたのは主に日本。反省を生かし審判を味方にする。

 エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチも「サモアを圧倒できる」と期待するスクラム。負けられない試合のカギになる。

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