北の湖理事長 照ノ富士の綱とりに消極的見解「12勝は軽い」

[ 2015年9月27日 21:57 ]

大相撲秋場所千秋楽

(9月27日 東京・両国国技館)
 日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は大相撲秋場所千秋楽の27日、12勝3敗で優勝同点の大関照ノ富士について、九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)の綱とりに消極的な見解を示した。

 同理事長は「優勝しなければ厳しい。12勝は軽い。将来性はあるが、成績も大事。今場所は白鵬らが休場もした」と述べた。来場所で全勝優勝した場合に「それでも物足りないという人もいるだろう」と横綱昇進には慎重な姿勢を強調した。

 一方で、昇進問題を預かる審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は「同点ならば優勝に準ずる成績なのは間違いない」と話し、来場所が綱とりになると認定した。横綱審議委員会の推薦内規には「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。同部長は照ノ富士の師匠。

 照ノ富士は初日から11連勝しながら右膝負傷があって3連敗。千秋楽に横綱鶴竜を破って同点に並んだが、優勝決定戦で敗れた。

続きを表示

2015年9月27日のニュース