照ノ富士 連敗で2敗目…右膝負傷で出場微妙 じん帯損傷か

[ 2015年9月26日 05:30 ]

付け人の肩を借りて必死に階段を下りる照ノ富士(右)

大相撲秋場所13日目

(9月25日 東京・両国国技館)
 崩れるように倒れ込んだ照ノ富士は表情をゆがめ、呼び出しの肩を借りて土俵を下りた。用意された車いすで運ばれることは意地を張って拒否。右足を引きずりながら支度部屋へ帰り、風呂場では「あ~」「ミスった」と叫び声を上げて黒星と負傷を悔しがった。

 痛めたのは右膝。受傷時の音について聞かれると「ありましたね」と小さな声で答えた。じん帯損傷が疑われ、国技館内の相撲診療所で検査した臼田修二所長は「可能性は高い」とし「痛みが強いので、あした詳しく検査する」と話した。14日目以降の出場は微妙で、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「具合を見て、当日(26日)の朝に判断する」と語った。

 2横綱不在の中、初日から11連勝した。栃煌山、稀勢の里に連敗しても、鶴竜と並んでトップ。2場所ぶり2度目の優勝のチャンスだけに悔やまれる負傷だ。支度部屋では今後について「普通。変わりません」とだけ話した。治療を終えて夜に部屋に戻った時には右膝を固定して包帯を巻いていた。休場せず、強行出場したとしても、これまでのような力強い相撲を取るのは簡単ではない。優勝候補の筆頭が痛い負傷に見舞われた。

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2015年9月26日のニュース