18歳みな美2位発進 憧れ藍と同じ女子高生アマ制覇へ

[ 2015年9月26日 05:30 ]

1番、ティーショットを放つ蛭田

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日

(9月25日 宮城県利府町 利府ゴルフ倶楽部=6534ヤード、パー72)
 アマチュアの蛭田みな美(18=福島・学法石川高3年)が4バーディー、2ボギーの2アンダー、70で回り、首位と3打差の2位と好発進した。表純子(41=中部衛生検査センター)が7バーディー、2ボギーの5アンダー、67で単独首位。宮里藍(30=サントリー)は1バーディー、6ボギーの5オーバー、77を叩き、82位と大きく出遅れた。
【第1R成績】

 もう一人の“みなみちゃん”が好発進した。5番で2メートルを沈めてバーディー先行。その後2ボギーを叩いたが、13番で10メートルのフックラインを放り込むと、17番は3メートル、18番は2メートルを入れて連続バーディーフィニッシュ。70で回った蛭田は「まずまず。あしたにつながる」とはにかんだ。

 「前半はパットが全然駄目だった。手で打っていた」。途中までパットを打つ際にパンチが入って距離感が合わなかったが、3パットした8番で手首を使って打っていることに気付いて肩のストロークで打つよう修正し好スコアにつなげた。初日2位はツアーでは自己最高の滑り出しだ。

 昨年、日本女子アマチュア選手権を初制覇。今年は日本ジュニア選手権女子15~17歳の部で優勝しアマチュアの日本タイトル2冠を手にした。同じくアマ2冠を達成した1歳下の勝みなみを意識しており「2冠を獲って追い付けたかな。みなみちゃんが勝ったからツアー優勝もできると思う」と勝以来史上5人目のアマでのツアーVを狙う。

 12年12月、福島県郡山市で開催されたジュニアレッスン会で宮里藍から指導を受けた。その時教わった右手一本、左手一本で打つ練習は今も続けている。「凄くオーラがある」という憧れの人は東北高3年だった03年にアマでこの大会を制したが、今年は蛭田自身が同様のチャンスを迎えた。

 12年のこの大会でツアー初参戦。過去11試合に出場し今年7月のセンチュリー21レディースの11位が最高成績。その大会で同組で回った勝は「ショットが真っすぐしか行かない」と技術を絶賛。3歳の頃から指導する父・宏さんは「波がないのがこの子の持ち味」と安定感が武器だと明かす。残り2日間に向けて18歳は「このパットの感じが続いてくれたら上に行けると思う」と秘めた自信を口にした。

 ◆蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年(平9)7月15日、福島県出身の18歳。家族の影響で3歳からゴルフを始める。14年からナショナルチーム入り。得意なクラブはパター。1Wの平均飛距離は240ヤード。ベストスコアは65。家族は父・宏さん(55)、母・智子さん(48)、姉・彩子さん(22)、兄・玲於(れお)さん(20)。血液型O。1メートル64。

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