日本勢優勝争い絡めず惨敗 宗猛コーチ「勝負にならない」

[ 2015年8月22日 12:34 ]

ゴールし険しい表情を見せる前田

陸上世界選手権 男子マラソン

(8月22日 北京)
 気温が上がる夏場のレース、さらにスローペースという日本勢にとって戦いやすい条件でありながら、藤原正和(34=ホンダ)が21位、前田和浩(34=九電工)が40位という結果に終わり、宗猛コーチは「現実を突きつけられた。世界との差は相当ある」と振り返った。

 藤原は21キロ過ぎ、前田は15キロ過ぎで脱落すると、そのままずるずると順位を落としていった。宗コーチは「30~35キロまで先頭にいないと勝負にならない」と折り返し前に早くもトップ集団に置いていかれた展開をバッサリ。「現実を突きつけられた。世界との差は相当ある。その差をどう埋めていくか。若手に期待していくしかない」と苦しげに話した。

 「先頭集団につきたかったけれど、脚が動かなかった」(藤原)、「19キロすぎから両脚にけいれんがきた。力不足」(前田)と前を追いたくても追えなかったことを悔しがり、前田は「練習は今までで一番やってきていたので悔しい。(リオ五輪へ向け)しっかりと体を作ってまた一からやり直したい」と巻き返しを誓った。

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