松山 リオ視察プラン!本番想定して代表チーム合同遠征

[ 2015年7月2日 08:17 ]

リオ視察プランが浮上した松山

 日本ゴルフ協会(JGA)は1日、都内で新体制発表会見を開いた。副会長だった竹田恒正(つねただ)氏(74)が同日付で新会長に就任した。また16年リオデジャネイロ五輪、20年東京五輪を見据え、強化体制も一新。強化委員会委員長に倉本昌弘日本プロゴルフ協会(PGA)会長(59)、副委員長に小林浩美日本女子プロゴルフ協会(LPGA)会長(52)を起用した。リオ五輪強化策として選手のリオ遠征を計画していることも明らかにした。

 オリンピックゴルフ競技対策本部統括コーディネーターに就任した山中博史専務理事は「五輪代表は世界ランキングで決まるのでプロが出場する。サポートするのもプロの方がいいのでお願いした」と倉本、小林両氏の起用理由を説明。今後は両氏を中心にリオ五輪に向けた強化日程、強化方法などを検討し年内をメドに監督、コーチなどスタッフも決める。国際経験豊富な丸山茂樹らが有力候補とみられる。

 リオ五輪のゴルフ競技は男子が来年8月11~14日、女子が同17~20日に開催される。五輪代表は来年7月11日時点の世界ランキングで決まるため代表の強化期間は約1カ月しかないが、山中専務理事は「数カ月前には誰が入りそうか大体分かる。松山選手が落ちることは考えにくい。年明けくらいから強化を始める。希望者にはブラジルに行ってもらうことも考えている」とリオ遠征を行うプランを明かした。

 リオ五輪の開催コースは現在、リオデジャネイロ郊外に建設中。JGAによると今秋に完成予定だが、プレ大会などトップレベルの試合が開催される予定はないという。

 「グリーンはティフトン系、フェアウエーとラフは高麗で日本人に抵抗感がない芝」(山中専務理事)を使用している。ただ、ホール間に砂地が広がるフラットなレイアウトで大西洋から風が吹きつける特徴あるコースのため、練習ラウンドで多くの情報を得ておく方が有利。また日本との時差、移動、宿舎などの環境も一度経験しておけば本番で順応しやすい。

 日本と米国のツアーの日程を考慮すると春先の実施が有力。五輪本番を想定してチームとして合同で遠征する見込みだ。

 「目標は明らかにできないが高く設定している」と山中専務理事。メダル獲得に向けてリオ遠征は大きな意味を持つ。

 ▽リオデジャネイロ五輪ゴルフ競技 個人戦72ホールのストロークプレーで争う。来年7月11日時点の世界ランキングで男女各60人の出場選手が決定。15位以内は1カ国4人、16位以下は同2人まで出場できる。開催国ブラジルは最少でも1人、5大陸から最少でも各1人の出場が保証される。今月5日のランキングなら日本から男子は松山英樹と小田孔明、女子は大山志保と上田桃子が出場となる。

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