キャブス 悲願のファイナル初勝利、史上初の2戦連続延長決着

[ 2015年6月8日 13:59 ]

雄叫びを上げるキャバリアーズのジェームズ(AP))

 NBAファイナルは7日、オークランドで第2戦を行い、キャバリアーズが延長の末にウォリアーズを95―93(前半47―45)で下して1勝1敗。ファイナル初出場だった07年にはスパーズに4戦全敗で敗れており、通算6戦目で悲願の初白星を挙げた。

 昨夏のW杯でMVPとなったカイリー・アービング(23)は左膝蓋骨の骨折で戦列を離れたが、初戦で44得点を稼いだレブロン・ジェームズ(30)が大車輪の活躍。50分で39得点16リバウンド11アシストのトリプルダブルをマークしてチームを引っ張った。

 2試合連続の延長戦突入はファイナル史上初めて。ジェームズは第4Qと延長の大詰めで放ったシュートは失敗したものの、勝利が決まるとボールをたたき付けて雄叫びを上げた。

 試合は初戦同様に大接戦。キャバリアーズは第4Q残り3分13秒で11点のリードを奪いながら、残り7・2秒に今季MVPのステフェン・カリー(27)にレイアップを許して同点。延長に入ってもダメ押しの点が奪えず、残り29・5秒にカリーにフリースローを2本決められて92―93と1点を追う展開となった。

 しかもジェームズ・ジョーンズ(34)が狙った3点シュートはリングに当たって失敗。試合は終わったかに思われた。それでもアービングの代役、2季目のマシュー・デラベドーバ(24)がオフェンス・リバウンドをキープし、相手の反則を誘って得たフリースローを2本とも成功させて再逆転。この時、残り時間は10・1秒だった。初戦の延長では2―10で敗れたが、第2戦は8―6。デラベドーバは9得点しか記録しなかったが、最後までカリーに対して執ようなディフェンスで対抗し、ジェームズは「これまでにもいい働きをしていたが、きょうはさらに貢献してくれた」とオーストラリア出身でリーグ最低年俸(81万6482ドル=約1億円)の伏兵ガードを称賛していた。

 ホームで今季50戦47勝という好成績を挙げていたウォリアーズはクレイ・トンプソン(25)が34得点を稼いだものの、頼みのカリーは19得点どまり。デラベドーバの密着マークに苦しんでフィールドゴール成功率は21・7%にまで低下し、外した3点シュートの本数(13本)は不名誉なファイナルでのワースト記録となった。

 <個人成績>

 ▼キャバリアーズ=ジェームズ(39得点16リバウンド11アシスト)モズゴフ(17得点11リバウンド)スミス(13得点)

 ▼ウォリアーズ=トンプソン(34得点5アシスト)カリー(19得点)バーンズ(11得点)グリーン(10得点10リバウンド)

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