夢の舞台で実力証明 30歳バブリンカが頂点に

[ 2015年6月8日 01:58 ]

全仏オープン男子シングルス決勝でジョコビッチと対戦したバブリンカ(AP)
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テニス全仏オープン男子シングルス決勝

(6月7日 パリ・ローランギャロス)
 「勝つこと以上にプレーするのが夢だった」と少年時代に憧れていたローランギャロスで、30歳のバブリンカが頂点に立った。「どんな選手にも勝てる」と世界ランキング1位のジョコビッチに挑み、片手バックハンドの強打を武器に実力を証明した。

 スイス“第2の男”の奮闘だ。四大大会17勝の母国の英雄、フェデラーとは今大会の準々決勝で直接対決。この第一人者をストレートで破り、ついに手にした全仏王者の称号だった。

 昨年の全豪オープンを28歳で制した。今年の全豪は前回王者の重圧から「精神的に参ってしまい、バッテリー切れの状態だった」と準決勝で敗退した。今回は「うまくプレッシャーと付き合えている」と経験を糧に勝ち進んだ。

 ジュニア時代からクレーを得意とし、2003年に全仏ジュニアで優勝した。7番コートで行われたという当時の初戦は「今でも鮮明に覚えている」と懐かしむ。その思い出の場所の隣にあるセンターコートで「30歳の今が全盛期」と確かな自信を胸に輝きを放った。(共同)

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2015年6月8日のニュース