宮城MAX大会史上初V7!藤本10大会連続得点王 車椅子バスケ

[ 2015年5月7日 05:30 ]

7連覇を達成し喜ぶ宮城MAXの選手たち

 内閣総理大臣杯争奪第43回日本車椅子バスケットボール選手権大会(スポニチ後援)は6日、東京体育館で決勝戦を行い、宮城MAX(東北)がエース藤本怜央(31)の活躍で埼玉ライオンズ(関東)に完勝。大会史上初の7連覇を飾った。藤本は10大会連続で得点王も獲得。大会MVPには宮城MAXの豊島英(26)が輝いた。

 試合開始直後から宮城が堅い守りと正確なシュートで一方的に点差を広げた。原動力となったのはセンターの藤本だ。リバウンドをことごとく奪い取り、パワフルなシュートを連発。一人で37点を叩き出し、チームを7連覇に導いた。

 小3の時に交通事故で右の膝下を失ったが、車椅子バスケットと出合って再起。昨秋からドイツリーグのハンブルガーSVでプレー。1週間前に帰国したばかりで体調は万全ではなかったが「チームにいない間にみんなが頑張ってくれたので、いい結果が出て良かった」と笑顔をのぞかせた。

 昨年末にマネジャーの優さん(28)と結婚。シーズン中だったこともあり、披露宴は今月23日に行われることになっている。10月にはパラリンピック・リオ大会の出場権を懸けた予選会も千葉で開催される。公私ともに大忙しのエースは「チームも自分もまだまだ成長していかないと」とどこまでも貪欲だった。

 ≪王者との差痛感≫埼玉ライオンズは若さを武器に初優勝を狙ったが結果は完敗。選手たちは「自分たちの力よりも相手の方が上だった。次の1年間でもっと点の取れるチームにならないと駄目」(永田)「地力が違った。もっと精度を上げないとこの舞台で勝つことは難しい」(原田)と王者との差を口にした。それでもスタンドの熱狂的な応援は宮城のファンを圧倒。ファンとともに来年の雪辱を誓っていた。

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